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2020 カツオを愛し、カツオに愛される気仙沼の海を感じ隊 〜海と日本PROJECT〜

生鮮カツオの水揚げで23年連続日本一の気仙沼。戻ガツオの最盛期に、“カツオ愛”をキーワードにしたイベントを実施。気仙沼の豊かな海の環境やカツオと地元の人々の暮らしについて理解を深めてもらい、将来のために必要なことなどを考えてもらいました。

2021.04.09

気仙沼は、生鮮カツオの水揚げで23年連続日本一。戻りガツオの最盛期に市内各所で、“カツオ愛”をキーワードにしたイベントを行いました。参加した小学生は、気仙沼の豊かな海の環境や、気仙沼の人々の暮らしとカツオとの関わりについて理解を深め、海を守っていくために必要なことを考えました。また、子どもたちが描いたイラストをカツオ商品のパッケージとして活用しました。

生鮮カツオの水揚げで23年連続 水揚げ日本一を誇る気仙沼。
8月になると回遊魚であるカツオは、エサとなるイワシが豊富な三陸沖に大集結。「戻りガツオ」の最盛期を迎えます。オリジナルイベント「カツオを愛し、カツオに愛される気仙沼の海を感じ隊」では、気仙沼の海の環境からスタートし、カツオ漁、カツオ漁を支える人々、そして食卓に至るまで、“カツオ愛”をキーワードに巡りました。そのことで、カツオが巡ってくる気仙沼の豊かな海の環境や、気仙沼の暮らしや営みの中心にあるカツオと人との関係について理解を深め、将来にわたり海を守っていくために何が必要か、子どもたちに問題意識を持って考えてもらいました。そして、最後は、2日間通して学んだ気仙沼の海とカツオの魅力を子どもたち各々の視点でとらえ、“うみぽす”という形で表現してもらいました。さらに、“うみぽす”で描かれたイラストをカツオ商品のパッケージで活用し販売・発信しました。

日程
2020年9月5日(土)10:00~16:00、9月12日(土)10:30~15:45

開催場所
気仙沼市内各所

参加人数
宮城県内の小学5~6年生 21人

主催
海と日本プロジェクトinみやぎ実行委員会

協力
気仙沼市、株式会社みらい造船、NPO法人 森は海の恋人、株式会社カネシメイチ、株式会社まるいち製氷、株式会社斉吉商店、一般社団法人 海洋連盟

気仙沼魚市場でカツオの水揚げを見学

23年連続で生鮮カツオの水揚げ日本一を誇る気仙沼魚市場で、最盛期を迎えたカツオの水揚げを見学。普段、切り身になったカツオしか見ていない子どもたちに、自分の目でカツオ実物を見てもらい興味・関心を持ってもらいました。

海のプランクトンを採集し、顕微鏡で観察

気仙沼がある三陸の海には、カツオが大集結します。その理由は、気仙沼の海が豊かであること。リアス式海岸の背後にそびえる山から、栄養分を多く含んだ水が川を伝って海に流れ込むことで、プランクトンが大量に発生。それをエサにしているイワシもたくさん生息しています。そのイワシを追ってカツオが集まってきます。
NPO法人“森は海の恋人”に案内してもらいながら、プランクトンを採集し、顕微鏡で観察することで、豊かな気仙沼の海を子どもたちに実感してもらいました。そして、山・川・海がつながっていること、海に暮らす生き物たちもつながっていることを学んでもらいました。そのことで、豊かな海を守っていくために何が必要か考え、問題意識を持ってもらうことができました。

カツオ一本釣り漁の特長を学ぶ

カツオ漁は、主に一本釣り漁、旋網漁の2種で行われているが、気仙沼に水揚げされるカツオの大半が一本釣り漁によるもの。1匹ずつ豪快に釣り上げていく一本釣り漁は漁獲できる量は少ない分、カツオの資源量を保つことできる点でやさしい上、高品質なのが特徴。そうしたカツオ一本釣り漁の特長を学ぶとともに、一本釣り漁の疑似体験を通して、近年、乱獲よる水産資源の減少が問題になっている中、カツオの一本釣り漁のように水産資源を保ちながら持続できる漁の意義を考えてもらいました。また、乱獲の背景には、魚を安く、たくさん求めてきた私たち自身にも問題があることに気づき、食生活の在り方を見つめ直すきっかけにすることができました。

漁船の造船所を見学。建造中の船にも潜入!

気仙沼は、生鮮カツオの水揚げ日本一ですが、その裏でカツオ漁を支える様々な人たちの存在が欠かせません。みらい造船では、漁船の造船と修繕という造船所の役割を学ぶとともに、壮大なスケールで行われている造船の模様を見学しました。そのことで、カツオ漁を支えるために、多くの人が使命感を持って臨んでいることを学びました。なお、今回は特別に建造中の船に潜入し、甲板の上に立ち、造船の模様を間近に見学をさせていただきました。

製氷工場で水揚げや出荷に欠かせない氷について学ぶ

傷みやすいカツオの鮮度を保つために、氷は欠かせません。1日に最大80トンの氷を製氷している製氷工場でその工程を見学。魚を出荷するときだけでなく、出港する漁船に積み込んだり、水揚げする時も氷は使われるため、早朝4~5時には出荷していることを知ってもらいました。そのことで、普段何気なく食べているカツオも、その裏にはたくさんの人が携わっていることを知ってもらい、広い視野で考えるきっかけにすることができました。

自分たちでカツオをさばいて食べる

斉吉商店に指導いただきながら、子どもたちに実際にカツオをさばいてもらいました。そのことで、普段切り身のカツオしか見たことがない子どもたちに、どのようにして1匹のカツオが刺身になるのか体験を通して学んでもらいました。
そして、新鮮なカツオの刺身を味わってもらうことで、カツオ本来のおいしさを実感してもらい、カツオへの愛情を深めてもらいました。あわせて、傷みやすいカツオは冷蔵庫ができるまでは刺身で食べられることは稀だったが、、カツオ漁が行われている気仙沼では古くから刺身で食べられており、それを誇りにしていたことを学び、気仙沼の食文化、そして海と人との関係について理解を深めてもらいました。

“うみぽす”を作成し、商品のパッケージに活用

海洋連盟の指導のもと、2日間、学んだ成果として、子どもたちに気仙沼の海とカツオをテーマにを“うみぽす”を作成してもらいました。そのことで、学んだことを整理・再認識し理解を深めるとともに、各々の視点でらえた魅力を、絵と言葉で表現する力を身に付けてもらいました。
子どもたちに書いてもらったポスターは、“うみぽす”に応募するだけでなく、気仙沼の水産加工会社・斉吉商店の“カツオたたき漬丼”、“たっぷり生姜かつお煮”のパッケージデザインとして活用したほか、チラシを制作し、気仙沼の海とカツオの魅力を発信するとともに、「海と日本プロジェクト」のさらなる認知拡大を行いました。
商品は、斉吉商店オンラインショップ、藤崎百貨店、新宿・伊勢丹本店の催事で販売しました。

参加者の声
・水揚げの様子を見て、いっぱいカツオが獲れていたけど、これでも少ないといっていて驚きました
・プランクトンがよく育つ海や氷などのことがカツオにつながることに気がついてびっくりしました
・一本釣りが乱獲を防げるのを知って驚いた
・カツオの一本づり漁は、人々の苦労があり、カツオに優しい漁だということが知れてよかった
・今日のカツオを食べて、もっとカツオが好きになった
・たくさん気仙沼の海を見て、1回1回の活動が充実していた
・改めて宮城県、気仙沼市の良いところを感じられた

気仙沼の海の環境やカツオの水産資源の保全、持続可能な漁業などについて学び理解を深めてもらうとともに、カツオや気仙沼の魅力も感じてもらうことができたことが参加者の声から伺えます。

メディア掲出
2020年9月09日(水)三陸新報(朝刊)
2020年9月13日(日)6:45~7:00 tbcテレビ「JNNニュース」

ワークシート(抜粋)

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています。

参加人数:21人