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陸養プロジェクト2019 愛媛2  〜海と日本PROJECT〜

小学校と連携し、校内での陸上養殖体験を通じて、小学生たちに水産資源や命の大切さ、地域の海について学んでもらうプロジェクトを、伊予市立北山崎小学校で実施しました。

2020.03.04

陸養プロジェクト2019 愛媛2  〜海と日本PROJECT〜

「陸上養殖」の経験を通じて、子どもたちに水産資源や生命の大切さ、地域の海について学んでもらう陸養プロジェクトを、伊予市立北山崎小学校で継続しています。今回は、子どもたちが取り組んでいる「陸上養殖」についての中間発表・議論のほか、講師を招いた座学を行いました。

陸養プロジェクトは各地の小学校と連携して、①海の魚を子どもたちが自ら育て、考え・行動することで生命の大切さを学ぶこと、②「陸上養殖」を通して水産資源の貴重さや自分たちが住む地域の海の問題についても同時に学ぶこと、③小学生が能動的に海に対しての問題意識=アクションを起こすことを促進させること、を目的に活動しています。

日程
2019年12月03日 中間発表
2020年01月23日 座学②

開催場所
伊予市立北山崎小学校

参加人数
49人(5年生47人、学担2人)

主催
“陸養”プロジェクト実行委員会

共催
日本財団 海と日本プロジェクト/NPO 日本養殖振興会

協力
愛媛県栽培資源研究所

子どもたちによる中間発表のあと議論を展開

児童からNPO法人日本養殖振興会の齊藤さんへの中間発表を行いました。各クラス5班、計10班からヒラメの病気や生態、産地や輸出入の状況、愛媛での養殖状況などについて、パワーポイントを用いて発表します。時折、児童から質問が投げかけられたり、齋藤さんが補足説明をして、子どもたちの理解を深めることができました。
発表の後は、第1回目の議論を行い、子どもたちが意見を出し合いました。養殖した魚に対する主な意見は、「後輩に育ててもらう」「水族館、研究所、齋藤さんなどに引き取ってもらう」などが上がりましたが、最終的には「食べる」と「放流する」の二択に収束していきました。
それぞれの意見の理由としては、「食べる人がいての養殖だから」「海に放しても死んでしまう」や「本来の住処である海で死ぬほうが幸せ」「海に放せば生き残る可能性はある」などの意見が交わされました。再度各自で意見を整理することになりましたが、現段階では、食べるという意見は4割、食べない意見は6割程度という割合でした。

日程:2019年12月3日(火)
子どもたちによる中間発表のあと議論を展開

講師を招いた座学では、活発な質疑応答も

当プロジェクトにご協力をいただいている県栽培資源研究所の石田さんを講師にお招きし、座学②を実施しました。
講義では、愛媛の海の特徴のほか、瀬戸内海でのヒラメの漁獲量は愛媛県が長年1位であること、水揚げされた天然もののうち放流された個体は伊予灘ではおよそ1/3であることなど、ヒラメが愛媛県の漁業に欠かせない魚であることを学びました。
また、栽培漁業におけるヒラメの育成過程を実際の写真を交えながら解説。ヒラメの目が成長につれて左に寄っていくスケッチは児童の興味を集めました。最後には、児童から「放したヒラメは生きていけるのか」「何日くらい生きられるか」などの質問がありました。質問を受けた石田さんからは「放流してすぐ他の魚に食べられる個体もある。1匹生き延びられれば良いほう」との回答がありました。また合わせて、「生産者も研究者も漁業者も魚が好き。魚もおいしく食べてもらうことが一番うれしいと思う」と意見を述べました。

日程:2020年1月23日(木)
講師を招いた座学では、活発な質疑応答も

参加者の声
【中間発表】
・魚が大きくなって、かわいく感じるようになりました。
・今はまだ食べたくないという気持ちです。
・養殖をしているうちに、食べたくなくなりました。
・食べる人がいてこその養殖だから、僕たちが食べるのが良いと思います。

【座学②】
・石田さんが「放流してもすぐ食べられてしまう」と言っていたので、どうしたらいいだろうかと思いました。
・自分たちで育てたものを自分たちで食べるのはかわいそうです。

メディア掲出
2019年12月3日 テレビ愛媛 「EBCライブニュース」

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:49人