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子どもたちのお魚イラストがモザイクアートポスターに!千歳市民の憩いの水族館に展示

北海道の推進パートナー、千歳水族館に展示中の特製ポスターには子どもたちの生き物へのあふれる思いがいっぱい!

2020.08.13

子どもたちのお魚イラストがモザイクアートポスターに!千歳市民の憩いの水族館に展示

道内の子ども達が描いたイラストが大型ポスターになって展示

サケのふるさと千歳水族館は推進パートナー歴も長く、北海道事務局とは日常的に情報交換も行っている心強いパートナー団体です。
2019年には回転寿司チェーン海天丸・北々亭との共同コラボ企画「サーモン食べ比べ三貫」キャンペーンを、今年度に入ってからは4月にスタートしたstay home with the sea企画で、自宅から楽しむ「水族館オンライン配信」などを実施しています。
そして現在、水族館内で関心を集めているのが、stay home with the sea企画「泳げ!みんなのお魚プロジェクト」で北海道エリアの小学生から寄せられたイラストで制作した、大きなモザイクアートポスターです。

みんなのお魚イラストがモザイクアートポスターに!

stay home with the sea企画の「泳げ!みんなのお魚プロジェクト」では、子どもたちから海の生き物のイラストを募集し、各エリアの放送局でCMを制作・放映しました。北海道エリアでは計4種類のCM が制作されましたが、イラストの9割以上はご紹介することができず、なにか良い方法はないかと考えていたそうです。そうした情報交換の場での会話から、水族館にも貼り出せるモザイクアートポスターを製作する案が浮上。全作品352点を使って描く大きなお魚ポスターが完成しました。
現在、千歳水族館のほか、登別マリンパークニクス、市立室蘭水族館、標津サーモン科学館、くしろ水族館ぷくぷく、おたる水族館で掲出されています。掲出期間は一部を除いて8月末までの予定です。
みんなのお魚イラストがモザイクアートポスターに!
千歳水族館では、モザイクアートポスターの掲出後、訪れる人々の関心を集めています。一つひとつのイラストがどれも個性的なうえに、メッセージもさまざまで見応えがあり、皆さん足を止めてじっくりとポスターをご覧になっていかれるそうです。
「私自身、イラストに添えられていた“コロナが落ち着いたら早く水族館に行きたい”などのメッセージを見て、また頑張らなければいけないなと勇気付けられました」と、館長の菊池基弘さんは嬉しそうに話されました。

子どもたちとの距離感が近い、市民の憩いの水族館

千歳水族館は千歳川沿いに建ち、地下一階の大きな観察窓から川の中を覗ける珍しい水族館です。シャケの遡上がはじまる秋口には、ふ化事業に用いる親魚の捕獲装置「インディアン水車」が稼働し、これが千歳市の風物詩にもなっています。地域の暮らしに溶け込んだ千歳水族館ですが、市街地にあるという距離的な近さだけでなく、市民との親密さは他県から訪れる視察団からも驚かれているそうで、
「学校帰りの小学生が毎日、集まってくるんです。溜まり場のような感じで。千歳川の観察ゾーンで川の風景を眺めながら宿題をする子たちも多いですよ」と菊池館長。
子どもたちのなかには、開催する学習プログラムに全て参加する子もいて、やがて年次が高くなると下級生に教えてくれるようになるのだそうです。そして、かつての小学生が大人になり、一緒にお酒を酌み交わすこともあるのだとか。
地元に長く親しまれてきた施設であることを物語るエピソードです。

海と日本プロジェクトのネットワークを活かして一緒に取り組みを

館長の菊池さんご自身は静岡県出身で、駿河湾や日本一短い一級河川・柿田川が身近にあり、水の生き物に興味を持ちながら育ったそうです。ずっと水族館で働きたかったそうで、1994年の千歳水族館の立ち上げから参加し、2015年のリニューアル時に館長に就任されました。
「自分の楽しみでもある水の生き物たちの環境が、壊れてしまうことは非常に残念だという個人的な興味から、さまざま考えが広がっています。人間と生き物、どうしたら良好な関係が保てるのか、自然との調和を毎日考えています」
そうした思いから、海と日本プロジェクトへの期待も高く、「本来、水族館は本物に触れていただく場ですが、それがなかなかできない現状です。どんな取り組みができるのか、ひとつの水族館では解決できないことも、海と日本プロジェクトというネットワークがあれば実現できることがあるのではと思っています。さまざまな企業や個人の皆さんの力もあわせて、みんなでやっていければ。そう考えています」と熱い思いをお聞きすることができました。

地域に愛される水族館の熱意と、海と日本プロジェクトが培ったネットワークを活かして、モザイクポスターは北海道エリアの6つの水族館で掲出しています。子どもたちの生き物への思いが詰まったイラストは一見の価値ありです。