母なる海、伝統的なお祭り動画5選 vol.2

2018.06.15

島国・日本では、海と深い関わりのある「祭り」が数多く伝えられています。
時代は変わっても、昔の人と変わらない海への思いがそこにはあるのです。
海が生活の一部となっている漁師さんやそれを支える人たち…。
海の恵みをもっとも身近に感じ、感謝の念を持って「祭り」は大切に受け継がれてきました。
今回はそんな海辺の人々が守り伝えてきた伝統的な祭りをご紹介します。

貴船まつり

神奈川県足柄下郡真鶴町の「貴船祭」は日本三大船祭りのひとつ。
約300年続く貴船神社の例大祭で毎年7月27、28日に行われます。
真鶴半島の真ん中に位置する“貴船神社”。昔は、磯から渡ることを禁じられ、船でのみお宮の鳥居の下まで行くことが許されていました。
「貴船祭」はその船での参拝が起源といわれています。
祭りの見どころは、造花や提灯で装飾した小早船。その方法は昔から口頭で伝え受け継がれてきました。15人で漕ぐ「櫂伝馬」2隻に曳かれた、東西の小早船などが海を渡る様子は圧巻です。
また、西の小早船の“貴宮丸”の屋形部分は1845年に造られた大変貴重なもの。
この期間は、普段は人も少なく静かな町が祭り一色に染められます。

「吉原の万灯籠」~海神への祈りを水上に浮かぶ炎に託して~

京都北部・舞鶴市吉原の伊佐津川下流では、およそ300年前くらげの大量発生で漁ができなくなりました。その際、海神の心を和らげ、怒りを鎮めたことをはじまりとする伝統行事が「吉原の万灯籠」。
万灯籠は18mの竹で作られる魚の形を模した船形です。
祭りでは、地元の神社から“神火”を松明に灯し、男たちが万灯籠の待つ伊佐津川まで火が消えないように走ります。そしてそのまま川に入り、万灯籠に火をつけて「わっしょい」という勇ましいかけ声で海に立てて回します。
毎年8月16日に行われるこの行事は、京都府無形文化財に指定されています。

虫干し神事墨付(むしぼししんじ すみつけ)

毎年7月24日以降の日曜に、松江市美保関町片江の方結神社で行われる「虫干し神事墨付」。
家内安全・大漁祈願・無病息災など、1年間無事に過ごせるように祈願したことからはじまりました。
この行事の特徴はなんといっても「墨」。
男衆が神社から神輿を担ぎ掛け声を掛けながら町を一周しますが、担ぎ手の顔はみんな墨で真っ黒。
それだけでなく、見物客や通行人も容赦なく顔に墨をつけられます。
墨が多くつけられるほどご利益が多いそう。
クライマックスには神輿ごと海の中へ入ります。そして、新築や結婚などの祝い事があった担ぎ手が次々と海へ投げ込まれる地域に密着した行事です。(268)

敦賀とうろう流しと大花火大会 とうろう作り

名勝気比の松原をバックに繰り広げられる幻想的な一夜、
「敦賀のとうろう流しと大花火大会」は毎年8月16日に催されます。
昭和25年からはじまった戦没者の霊を慰める、敦賀市民の誇りと伝統の行事。
地域のシルバー人材センターの人々が、3日間で赤・青・黄の“とうろう”を作ります。その数、なんと6000個!!
2017年には初めて松原小学校の児童も、とうろう作りに参加しました。
半世紀以上続く先祖を敬う“とうろう流し”は代々受け継がれ、毎年花火とともに夏の夜を彩ります。

無病息災を祈る滑川市の民俗行事「ネブタ流し」

毎年7月31日に、富山県滑川市の中川原海岸で行われる「ネブタ流し」。
使われるのは大きな松明を木で組んで、やぐらに立てた高さ6mの「ネブタ」。
地区・団体ごとにネブタを作り、目鼻を切り込んだ野菜や紙飾りで装飾し、日頃のけがれをそれに託します。
このネブタに浜で火をつけて海岸から一斉に流すことで、夏の暑い時期に労働意欲を妨げる眠気や病気、けがれを一緒に海へ流し去ります。
ネブタの行事としては日本海側の南限で、1999年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
明治時代から続くこの伝統行事は、今では子どもが海に親しむいい機会にもなっています。

まとめ

今回ご紹介した様々な願いがこめられた海の伝統行事。
このような祭りで時代を超えても変わらない海と、海とともに生きる人々の思いを感じてみてはいかがでしょうか?

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日本財団

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