ウニやスルメイカも危機に!? 迫り来る海環境の変化

2018.08.06

ウニやスルメイカも危機に!? 迫り来る海環境の変化

まだまだ解明されていない海と、その海の海洋生物。
安定した海の資源に対しての取り組みが各地で行われています。
今回は今直面している、海の危機とそれに伴う研究についてご紹介。

海洋危機「スルメイカの不漁」 | 海と日本PROJECT in 青森県

※動画は昨年のものです。

青森県が抱えている海洋危機は、スルメイカ”の不漁。
東北・太平洋側の海域の調査研究を行っている、国立研究開発法人「水産研究・教育機構 東北区水産研究所」。
スルメイカの漁獲量の変化には主に2つの要因があるそう。
ひとつは、日本近海にある、寒冷な時期と温暖な時期の、10~20年の周期。
この変化によってスルメイカが減少するのだそう。
これには、「スルメイカの減少→価格の高騰→漁業者による乱獲」という悪循環が生まれ、必要以上にスルメイカを減らす恐れがあります。
また、近年よく懸念される、地球温暖化。これは直接スルメイカの増減には影響はないものの、スルメイカ生息場所に変化をもたらす。生息場所が、沿岸から沖合に移行するため、スルメイカが獲りにくくなります。
夏場の漁獲量が90%減少などという、大きな影響がでているところも。
イカ類の漁獲量が日本一の、八戸でも同様の影響がでることが懸念されています。

【海洋危機③】 越前ウニ | 海と日本PROJECT in ふくい

※動画は昨年のものです。

日本三大珍味のひとつとされる「塩うに」。その中でも、高級品として知られる県内の「越前うに」。
近年、その材料となる“ウニ”の漁獲量が減少を続けています。
坂井市三国町で作る“塩うに”の生産量は、1980年代は1400キロを超えていましたが、2016年には75キロにまで激減。
福井新港の南防波堤の延長による、砂の流入で、すみかとなる岩場の環境が悪化していることが原因のひとつ。
この問題の解決に、取り組んでいる「敦賀市の県水産試験場」。
ウニのえさとなる海藻の遺伝子を調べ、長年よくわかっていなかったえさの種類をつきとめました。
ウニは「イソモク」と「ジョロモク」という海藻を、好んで食べることが判明。
三国町のウニの身が小さいことから、えさを十分に食べられていないことを仮定。えさを増やすことで、身が増える可能性があると考えます。
今まで30年近くにわたって、ウニの増産に取り組んできた「県水産試験場」。えさの研究の成果についても、実用化に向けて準備を進めています。
この研究が実用化されると、ウニを増やすことができるだけでなく、天然のウニと変わらない味の養殖ウニができる可能性などもあるそう。

●まとめ
海の資源を守るために、様々な調査研究が行われていることがわかりましたが、「海環境の変化」はすぐにはどうしようもないかもしれません。豊かな海を繋ぐために、あなたは何をしますか?

日本財団

ウニやスルメイカも危機に!? 迫り来る海環境の変化 のページです。日本全国の海に関する様々な情報を日本財団「海と日本PROJECT」がお届けします。おでかけにぴったりなイベント情報や、海の現状を知る最新調査報告など、海を知って、海を思い、海に集うための情報が満載です。