海ノ民話のまち 香川県さぬき市の海ノ民話アニメーション「猿タカ合戦物語」が完成!上映会・フィールドワークを開催しました
一般社団法人日本昔ばなし協会と日本財団が取り組む「海ノ民話のまちプロジェクト」は、2025年2月2日(日)、香川県さぬき市にてさぬき市を舞台に制作したアニメ「猿タカ合戦物語」の上映会とフィールドワークを開催いたしました。
2025.02.06

一般社団法人日本昔ばなし協会と日本財団が取り組む「海ノ民話のまちプロジェクト」は、2025年2月2日(日)、香川県さぬき市にてさぬき市を舞台に制作したアニメ「猿タカ合戦物語」の上映会とフィールドワークを開催いたしました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環で実施しています。
<猿タカ合戦物語>
香川県さぬき市の海ノ民話アニメーション「猿タカ合戦物語」やさぬき市にまつわる情報はこちらからご覧いただけます。
https://uminominwa.jp/animation/85/
海ノ民話アニメーション「猿タカ合戦物語」のYouTube
https://youtu.be/2G6dZiEmeuc
当日レポート(上映会)
上映会にはさぬき市立津田小学校の全児童と保護者、あわせて約200名が参加しました。津田町の北山地区に伝わる民話で、参加者の認知度は低く、初めて民話の内容を知る子どもたちも多かったです。上映が始まると前方スクリーンで放映されるアニメーションを熱心に視聴、愛着のある津田の松原海岸の美しい風景や島々の画に釘付けになる子どもや保護者の皆さん。最後までしっかりと見入っていました。

当日レポート(フィールドワーク)
アニメの上映後、地域の海についての学びの時間です。講師は津田町の歴史に詳しいさぬき市文化財保護協会津田支部 支部長の渡邉寛さん。アニメーションの中で美しく描かれた白砂青松と言われる松原の海岸と白い砂浜が80歳を超える渡邉さんが幼かった頃から変わらないのかという視点でお話しをしていただきました。昭和南海地震では70cmも地盤沈下が起こり、海岸に面した地域は大きな被害を受けたことや、地域の皆さんが安心して暮らせるように護岸工事が完成するまで52年かかったことなどを教えていただきました。一度壊れてしまった自然を取り戻すのは容易ではないということを実体験から学んだ渡邉さんの言葉に子どもたちも真剣に考えさせられたようでした。

その後は児童によるアフレコ声優体験を実施、言葉を話さない猿やタカの気持ちを児童で考え、声だけで表現するようにチャレンジしました。参加した子どもたちはアニメに合わせることに苦戦しながらも、口伝えによって伝わってきた民話を体験することができました。最後に、さぬき市立津田小学校の亀井健男校長から「この民話を見ることで、自分で調べて考えて学ぶという気持ちを持って欲しい。今回は猿とタカの物語だったが、もしこの中に人間がいたら?もっと大きな動物がいたら?など想像を広げて考えてみて欲しい。もっと見たり聞いたりして学びを広げてください」とお言葉がありました。

参加者の声
「自分が住んでいる津田町にこのような民話があることを知らなくて、アニメになって内容も分かりやすかった」(小5女子)
「海や砂浜が沈んだという話しを聞いて怖くなった、」(小4男子)
「一度壊れてしまった自然を戻すことは難しいので、壊れないように自分でできることを考えたい」(小6男子)
<イベント概要>
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名称 |
海ノ民話アニメーション「猿タカ合戦物語」上映会・フィールドワーク |
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主催 |
一般社団法人日本昔ばなし協会 |
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共催 |
日本財団 海と日本プロジェクト |
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日時 |
2025年2月2日(日)10:20~11:10 |
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会場 |
さぬき市立津田小学校 |
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参加者 |
全児童および保護者 約200名 |
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プログラム |
【プログラム内容】 1 海と日本プロジェクト「海ノ民話のまちプロジェクト」概要説明 2 海ノ民話アニメーション「猿タカ合戦物語」上映 3 津田の海 海岸線今昔のお話 4 児童からの感想発表 5 海ノ民話アニメーション アフレコ体験 6 亀井校長 ご挨拶 |
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:200人