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【海と食育 魚のつかみ取りと調理体験 第1回~第4回】を開催しました!

一般社団法人IKUHART企画は、播磨灘の海と環境を考え体験する事業として、令和7年3月から7月にかけて、兵庫県淡路市富島の富島漁港内で、<海と食育 魚のつかみ取りと調理体験>を開催いたしました。 このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。

2025.08.18

【海と食育 魚のつかみ取りと調理体験 第1回~第4回】を開催しました!

イベント概要

・開催概要:海と食育    魚のつかみ取りと調理体験
      魚のつかみ取り 仕掛けたかごを引き上げる、用意された魚をつかみ取り
      生き物観察会  タッチプールや生け簀を使って、魚介類を見て触れて学ぶ
      調理体験    魚介類を調理して、焼いて食べる
・日程:  第1回 令和7年3月29日(土) 
      第2回 令和7年5月10日(土) 
      第3回 令和7年6月7日(土)
      第4回 令和7年7月5日(土)
・開催場所:兵庫県淡路市富島 富島漁港
・参加人数:207名
・後援:  淡路市、淡路市教育委員会、神戸新聞社
・協力団体:富島漁業協同組合、神姫バス株式会社、北淡子育てネットワーク推進協議会

第1回 令和7年3月29日(土) 海と食育 魚のつかみ取りと調理体験

 淡路市富島の富島漁港で開催した第1回魚のつかみ取りと調理体験に、淡路市、神戸市、加古川市、播磨町、西宮市からたくさんの方が参加してくれました。当初は魚釣り教室を予定していましたが、前年度同時期の開催時は春の産卵期と重なりほぼ釣れない結果でしたので、今回は富島漁協にお願いして定置網漁の魚を購入させてもらうことで、旬の桜鯛などの三枚おろしの調理体験を主として開催することにしました。さらに子どもたちの楽しみを増やすために、漁協の許可を得て前日夕方からいわしをエサにかごを5つ仕掛けさせてもらいました。
 当日は開会のあいさつの後、スタッフの福山さんと河村さんが子どもたちを引き連れて岸壁につるされた5つのかごを引き上げました。かごに繋がれたロープを子どもたちだけの力で引き上げます。かごに何か入っているかまったくわからないのでどきどきわくわくです。今回は海水温がまだ低いので根魚のガシラ数匹とヒトデなどが入っていただけでしたが、子どもたちに手に取って大喜びでした。集めた魚介類はバケツで運搬して、大きなたらいの中に放して幼児達も楽しめるタッチプールにしました。
 ここ富島漁協はひとつの定置網漁だけで数百キロの魚が水揚げされます。今回は天然鯛がメインで、ハマチやスズキなどを用意してくれました。スタッフの河村さんが見本として天然鯛のひれの役割の説明やつかみ方を教えてくれました。参加者は軍手をつけて大きなたらいの中で泳ぐ天然鯛をつかみ取って、写真撮影をしました。特大の鯛もあったので、横綱が持つような方法で天然鯛を持って撮影する姿もありました。海中から取り上げるときに大暴れする鯛も2ヶ所をきゅっと持つだけで大人しくするところはとても不思議でした。
 調理体験は鯛の三枚おろしです。配布した資料に詳細な解説があり、スタッフが参加者を集めて見本を見せてから、それぞれ家族単位で三枚おろしに挑戦しました。参加者の中には出刃包丁、柳包丁を持参する人もいたことは驚きでした。魚の調理が得意なスタッフ剱持さん、福山さん、河村さん、重本さんなどがそれぞれの家族の調理のサポートに回ってくれました。スキルの高いスタッフに恵まれていることに心から感謝しています。調理体験後は炭をおこしたBBQコンロで塩焼きにして美味しく食べました。漁協理事の田中さんもスタッフ参加してくれて、漁師直伝のあら汁をつくって参加者に振る舞ってくれました。今回は、珍しく揺れる青い桟橋で食事をするご家族が多くいました。桟橋から魚のあらを投げるとトンビやカモメが飛んできて、上手くいくと空中でキャッチするので参加者から拍手があり、皆さん楽しまれていました。

 

第2回 令和7年5月10日(土) 海と食育 魚のつかみ取りと調理体験

 淡路市富島の富島漁港で開催した第2回魚のつかみ取りと調理体験に、淡路市、洲本市、神戸市、三木市から参加してくれました。いつもは募集定員30名以上の参加があるのですが、今回はGW明けの週末で定員に満たない参加者数でしたので、初参加のスタッフの研修も兼ねる回となりました。
 先ずは前日に仕掛けたかごを引き上げました。13回目の開催になりますが、初めて真あなごが入っていました。明石や淡路島はあなごの炭焼きが有名ですが、地元では獲れないのであなご漁をする漁師もいません。使用されるあなごは九州対馬から長距離トラックで運ばれ仕入れています。ほぼ絶滅したと思われていた真あなごに参加者もスタッフも大歓声でした。今回は過去で一番と思われるほどのたくさんの種類の魚介類がかごに入っており、スタッフが魚介類をひとつずつ手に取り名前や特徴を丁寧に伝えてくれました。
 仕掛けたかごを引き上げて生き物観察会のあと、魚の調理教室を開催しました。魚の調理を指導するスタッフは全員出刃包丁を持参しています。作業場所、包丁、まな板などの設置も手際よく準備してくれます。今回も小さなお子さまはうろこ取り、大きなお子さまや大人の方は魚の締め方とさばき方を丁寧に教わりますので、参加者全員が天然鯛をさばくことに関わってもらいます。今回も漁協のご厚意でたくさんの魚を用意してもらったので、ひとり2~3匹の天然鯛の三枚おろしの調理体験ができました。中学生の男の子は、鯛から始まって、最後はハマチの三枚おろしにも挑戦していました。話を聞くと、活きた魚と触ったことも調理体験をしたことも初めてだったそうですが、とても美しい三枚おろしを完成させて持ち帰ってもらいました。海に親しむことのイベントとして開催していますが、このような体験がその子どもの将来の職業に繋がることがあれば素敵だな~と、イベント後のスタッフミーティングで感想が出ていました。
 スタッフミーティングのなかで、今年度から淡路市漁業振興協議会と森漁協が第1回アジのさばき方調理体験、淡路市岩屋漁協が鯛の三枚おろしの調理体験、島くらし淡路が新規漁師募集としてしらす漁体験など、それぞれに地域の特徴を出して新規の海イベントの募集を始めたことの報告がありました。今の時代、過疎化高齢化する淡路島のなかで大切にしなければいけない一次産業である水産業に注目が集まっていることは嬉しい流れです。
 調理体験のあとは、恒例の魚のBBQです。いつものことですが、あちこちで美味しいとの声が上がります。今回はスタッフの活動に余裕があったので、お刺身も造ってくれて皆さんで食しました。地元漁師さんの話では天然鯛の刺し身は初日はみずっぽくて食べれない、冷蔵して2日目、3日目が美味しいと言います。都市部で解凍物しか食べていない私達には、水揚げ後の初日の魚でも十分にもっちりとした旨みで美味しく感じます。未来を担う子どもたちには自然の実体験、本物の食を体験して欲しいと感じます。いろいろな声を聞きながら、今回もスタッフの皆さんは片付けまでしっかりとやり遂げてくれました。

 

第3回 令和7年6月7日(土) 海と食育 魚のつかみ取りと調理体験

 淡路市富島の富島漁港で開催した第3回魚のつかみ取りと調理体験に、淡路市、洲本市、南あわじ市、神戸市、京都市からたくさんの方が参加してくれました。今年度もチラシを5000部作成して兵庫県内、淡路島3市の公共施設、道の駅などに配布しています。有り難いことに今年も案内して1週間程度で募集定員を超える多くの方からお申し込みがありました。用具の方も参加者数に対応するために新たに包丁やまな板などを新調しました。毎回参加されるご家族とお話をしていると、活きた天然鯛を調理して食する体験はとても感動されるようで、口コミの評判でイベントを知って申し込まれる方が多いと感じます。
 今回も前日夕方に漁港の岸壁に仕掛けたかごを引き上げることから始まりました。ガシラやふぐなど小さな魚ばかりでしたが、引き上げるときのわくわく感と魚が見えたときの子どもたちの歓声は最高ですね。かごのなかの魚介類を取り合ってバケツに入れてタッチプールに運んでくれました。調理体験をメインとした生き物観察会も3回目になります。スタッフも参加者に対して毎回ミーティングを経て改善しているのでとてもよい流れになっています。今回は活きのいいタイやスズキやハマチなどを子どもが自ら手に取り撮影してもらう姿をあちこちで見ることができました。タイの背びれに振れてその堅さと鋭さに驚くなどの発見もあったようです。三枚おろしの調理体験のスタッフの見本では、解体した天然鯛の浮き袋や内臓、真子や卵巣など様々な部位を丁寧に解説してくれるので大人も感心しながら聞き入っていました。今年は配布する資料に写真付きで三枚おろしの解説があるので、暴れる天然鯛を活き締めするときはスタッフが手伝うことがありますが、その後の調理は参加者自身で丁寧に進めて行く様子がうかがえます。今回も富島漁協様がたくさんの魚を用意してくれたので2匹目3匹目に三枚おろしに挑戦するご家族がいました。
 調理体験後、自宅から用意したおにぎりと飲み物と一緒に、旨みたっぷりの刺し身、炭火で塩焼きした魚をおかずに昼食の時間です。あちこちで美味しいとの歓声があがるので嬉しいですね。残った魚の身やあらはジブロックにいれて持ち帰ってもらいます。内臓やヒレなどは海にリリースします。今回も海鵜、カモメ、トンビ、アオサギなど多くの鳥や漁港に住み着く猫たちが集まってきて食べていました。参加者は都会に住む人がほとんどなので、魚のあらを生のままバリバリとたべる野生の鳥や漁港の猫のたくましさに驚かれていました。この事業では毎回しおりを配っています。
 しおりには、淡路島で釣れる魚の種類と画像などが掲載されています。また、海と環境を美しく保ちましょうとの願いから、ごみの処理や注意点なども掲載してごみ拾い活動をしています。イベント後は、ごみはもちろんのこと、魚のあらも落ちてなくて、参加者に良い啓発活動が出来ていることも感じます。スタッフも活動後に必ず漁港内と市場内の清掃活動と確認を実施しており、富島漁業協同組合から感謝とありがとうの言葉をもらっています。

 

第4回 令和7年7月5日(土)  海と食育 魚のつかみ取りと調理体験

 淡路市富島の富島漁港で開催した第4回魚のつかみ取りと調理体験に、淡路市、洲本市、神戸市、加古川市からたくさんの方が参加してくれました。今回も申し込み多数で50名を超える参加者を受け入れました。今回は漁業協同組合経由で魚の仕入れ先が仲買人の魚増鮮魚でした。鮮魚店宗和社長の計らいで、多種多様な魚を用意してくれました。中にはスタッフの誰もが名前のわからない魚、食用である1m近くのドチザメ、大きなコブダイ2匹も捌いて食べてもいいよとの連絡とともに生け簀のなかを優雅に泳いでいました。生き物観察会では参加者の皆さんは、大きなサメやコブダイに触れることができるので大人気でした。また、スタッフで漁協理事の田中さんが昨日漁で獲ってきたアジをたくさん用意してくれました。
 今回はスタッフのアドバイスでアジの三枚おろしの調理体験に変更することにしました。鯛のように活け締めをやらなくていいので、小さな子どもたちには安心できたようです。いつも以上に幼児年代の子どもたちも三枚おろしの調理体験に挑戦する姿がありました。アジの調理体験を終えたご家族は、スタッフの助言や活け締めの手伝いを受けながら、タイ、ハマチ、たこなどの調理にもチャレンジしていました。ドチザメやコブダイの調理のリクエストもありましたが、さすがに大きすぎることと解体をやったことがないので、最後までしっかりと食べきれないと魚がかわいそうだとの理由で今回は鑑賞と触れ合いのみにしました。
 小さな魚アジの調理からのステップアップが良かったと思います。小学生の女の子2人組は鯛の三枚おろしまでを上手にやり遂げて刺し身にして美味しく食べていたことは驚きでした。今回は石鯛、舌平目など10種類以上の魚を調理し、真たこも準備されていたので解体の後、串焼きにして食べました。昨年秋に地元定置網の漁師の親方と漁業協同組合の職員の方から、春は魚つかみ取り体験と調理体験にしたらどうかとのアドバイスがあり開催しましたが、すべての回がとても盛り上がって好評でした。
 秋以降は魚釣り教室と生き物観察会として準備を進めます。毎回、会場を快く提供してくれる地元富島漁業協同組合の協力に感謝しつつ、子どもたちが実体験を経て強く逞しく育って欲しいとの願いから事業を継続していきます。滝のような汗をかきながらもハードワークなイベントを手伝ってくれるスタッフの皆さまにも感謝です。

 

<団体概要>

団体名称:一般社団法人IKUHART企画
URL :https://ikuhart-kikaku.jimdosite.com
活動内容:淡路島の魅力とさまざまな資源を生かす活動をするため「育波、ハート、アート」の意味を込めて、「IKUHART企画」と名付け、誰もが集い、交流し、楽しむことの出来る場所としての活動を行います。
https://www.facebook.com/IKUHARTKIKAKU

CHANGE FOR THE BLUE
国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として2018年11月から推進しているプロジェクトです。
産官学民からなるステークホルダーと連携して海洋ごみの削減モデルを作り、国内外に発信していきます。
https://uminohi.jp/umigomi/

日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/

参加人数:207人