【実施レポ vol.2】ヤマハ発動機さま×アスクルさま共創イベント@神奈川県横浜市
『うみごme』は、1人1人の心のなかに潜む小さなエゴを可視化することで、海ごみを生み出している社会と自分に向き合い、海ごみの「回収」から「抑制」へとつなげることに挑戦しています。今回、ヤマハ発動機さまとアスクルさまが主催された共創イベント「海洋プラについて知る・考える」にて実施した対話型ゴミ拾いプログラム「うみごme」ワークショップの様子をレポートします。
2025.10.22

うみごme: https://issueplusdesign.jp/umigo_me/
共創イベント「海洋プラについて知る・考える」: https://askul-yamahamotor-event.peatix.com/
開催概要
日時: 2025年6月27日(金)17:00〜19:45
場所: ヤマハ発動機 リジェラボ
主催: ヤマハ発動機株式会社/アスクル株式会社
WS実施: issue+design
WS対象・人数: 企業、自治体、NPO、個人など 60名
トークセッション「海洋プラスチックについて知る・考える」
イベントは、現場のリアルな声と実際の取り組みを知るトークセッションからスタート。対馬市の久保伯人氏、パタゴニアの桑原茂之氏、中学生環境活動家の藤井景心氏、NPO法人海さくらの古澤純一郎氏の4名が登壇し、海洋プラスチックごみの現状と課題、そして未来へのアクションについて熱いメッセージが語られました。

オンラインと会場のハイブリット開催。会場は満員御礼!
対馬市 未来環境部 久保 伯人氏のトークより: 対馬のクジカ浜に積もる発泡スチロールなどのごみの実態をご紹介いただきました。粉砕されたプラスチックが砂のように敷き詰められた様子や、7割が海外由来であるという事実に多くの参加者が衝撃を受けました。
パタゴニア・インターナショナル・インク日本支社
wholesaleマネージャー 桑原茂之氏のトークより: 廃漁網の再資源化や、対馬の海洋プラスチックペレットなどを使用した製品開発など、これまでリサイクルしたプラスチックの量は700kgに及ぶといったパタゴニアの取り組みをご紹介いただきました。「買い物の基準を変えることが社会を変える第一歩」という言葉が印象的でした。
また、ゲストスピーカーとして中学1年の藤井景心さんも登壇。豊富な資料やデータをもとに、廃漁具の再利用やリサイクルの流れを説明。若い世代の視点からの発表に、多くの驚きと関心が集まりました。
NPO法人海さくら理事長 古澤純一郎氏のトークより: 神奈川県の江の島で2005年から「目指せ!日本一楽しいゴミ拾い!」をモットーに20年間ビーチクリーンを行い清掃活動にイノベーションを起こしてきたゴミ拾い団体「海さくら」の活動をご紹介いただきました。アマモの植生活動やごみ拾いを“楽しさ”と結びつける取り組みが、多くの共感を呼びました。「東京タワー1本分のごみが流れ着く」「排水溝も海につながる」などの言葉は、暮らしと海のつながりを改めて考えるきっかけとなりました。
ワークショップパート『うみごme』
ワークショップでは、1グループ5〜7名、計12グループに分かれ、拾ったごみを通して自分の中にある「うみごme」と向き合いました。

ジップロックに丁寧に分別してきてくださった方も
ワークの時間が限られるということもあり、参加者には会場までに来る途中で各自ゴミ拾いをしてきていただきました。「タバコの吸い殻が多い」「風で端に溜まっていた」など、様々な気づきが生まれ、拾ったゴミの背景を想像しながら、「高価なおつまみのごみだから、誰かがここで一人ご褒美時間を過ごしていたのかも…」といった想像豊かなやりとりが生まれていました。

個性豊かな15のうみごmeたち
その後、拾ったゴミとその時の気持ち、自分の行動を照らし合わせながら「これはどのうみごmeに当てはまる?」とキャラクター分類を行いました。皆真剣な表情で考え、自分を見つめ直す時間に。中には「イヤホンのケースを前になくして、あれもゴミになってしまったのだろうか」と考える参加者も。キャラクターを作る際には、最初は戸惑いながらも描き始めると笑顔が増え、互いのキャラクターについて質問し合う姿が印象的でした。
最後の共有タイムでは、描いた“うみごme”をグループの中で発表し、それとの別れ方を語り、封印の儀式をしました。「これからは分別をちゃんとする」「見て見ぬふりをしない」など、参加者それぞれがこれからの行動を宣言。封印後には自然と拍手が起こり、あたたかい空気に包まれました。

さよなら、わたしのうみごme・・・
イベントを終えて
拾ったごみは確かに“誰かの”ものだけれど、それをきっかけに「自分も同じようにごみを出していたかもしれない」と感じる参加者が多くいらっしゃいました。見て見ぬふりをしていた存在が、対話と可視化を通して“自分ごと”に変わる瞬間を目の当たりにし、社会課題に対して、心を動かす体験の価値と可能性を強く感じた1日でした。
ご一緒させていただいたみなさま、ありがとうございました!
うみごmeでは、うみごmeの考え方を通じて海ごみの削減のためのアクションを共におこす『うみごmeフレンズ』を募集しています。
詳細は下記リンク先よりご確認ください。
*うみごmeプログラム
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000046.000020948.html
<団体概要>
主催 | アスクル株式会社
「アスクルグループは、仕事場とくらしと地球の明日を支える企業として、志を同じくする仲間と共にグループ自らの成長を通じて、持続可能な社会の実現に貢献しています。
https://askul.disclosure.site/ja/themes/171
主催:ヤマハ発動機株式会社
「地球がよろこぶ遊び」の探究活動
長年、モビリティを通じて人間の「遊び」を解放してきたヤマハ発動機。
それらの遊びは、豊かな自然が存在することで成り立つものでした。地球の限界が叫ばれる、この時代に必要なこと。
それは、人間と地球が共によろこびを分かち合える、新しい「遊び」の創造です。この挑戦には、まず私たちが自然から深く学び、多くの仲間とともに純粋な探求を始める必要があります。地球がよろこぶ遊びをつくる探求活動『RePLAY』。あなたも参加しませんか?新たな仲間を募集しています。
https://global.yamaha-motor.com/jp/design_technology/replay/
参加人数:60人