【実施レポ vol.3】うみごme入門編@福岡県福岡市
『うみごme』は、一人ひとりの心のなかに潜む小さなエゴを可視化することで、海ごみを生み出している社会と自分に向き合い、海ごみの「回収」から「抑制」へとつなげることに挑戦しています。今回は福岡県福岡市にて自主開催した対話型ごみ拾いプログラム「うみごme」ワークショップの様子をレポートします。
2025.10.22

うみごme: https://issueplusdesign.jp/umigo_me/
開催概要
日時: 2025年7月27日(日)9:30〜11:30
場所: 万多礼ビル 天神701会議室
主催: 特定非営利活動法人イシュープラスデザイン
参加人数: 2歳から大人までの33名
さっそくごみ拾い開始!
まずは、うみごmeで大切な問い「なぜ、このごみはここに落ちているのか?」を考えながら福岡市内をチームに分かれてごみ拾い。
ごみ拾いをする中で、「このジュースのごみはここで飲んで、まあいっか!って捨てたんじゃない?」「植え込みにごみが多いね、隠したかったのかな?」などと、チーム同士で「なぜ」を共有しながら沢山のごみを拾うことができました。

初めましての人も協力

親子でのご参加も

なぜコンタクトのごみが道端に、、、

たくさん拾えました!
海ごみの基礎知識・うみごmeのレクチャー
開催地の福岡県福岡市では、40程度の中小規模の川が博多湾に注ぎ込みます。博多湾は地形上閉鎖性海域のため、外海との海水交換が比較的少なく、湾内の水が滞留しやすい海。博多湾のごみは国内から流れたごみが多く、つまりは街から流れ出たごみなのです。
私たちが何気なく出しているごみが、沼や川、海へと繋がることでどんな問題が起こるのか、身近にある自然の豊かさを思いながら、私たちの暮らしが変化しつつあることを学びます。小学生にも分かりやすい言葉で、「海ごみの約8割は街から流れてきたごみであること」や、「プラスチックごみが海の生き物や人に与える影響」などをスライドで伝えました。

真剣にワークを聞いてくれている…
うみごme分類、自分の中のうみごmeと向き合うワーク
うみごmeのワークブックを見ながら、ごみの分類を考えます。人の気持ちと社会の構造、ごみの関係を知り、自分自身もごみを出している1人として、海ごみの課題に向き合う時間です。実際に自分で拾ったごみは、始め「他人が捨てたごみ」だったのに対して、ワークを進める中でごみを捨てた人の気持ちを考え「自分も無関係じゃない」という気づきを得たみなさん。最終成果物として、大人も子どもも、それぞれがお別れしたいオリジナルのうみごmeを描きます。

大人も子どもも、うみごme!
参加者の声
海ごみとうみごmeについて学んだみなさんに、今回のワークショップの感想をお聞きしました。
・「2050年に魚の数をプラスチックごみが超えるというのが、衝撃的で自分のポイ捨てが海に流れないように努めたい」(23歳)
・「なぜこの場所にごみが落ちているのか考えられたから楽しかった。ごみに対する意識を変えることができました。自分で行動を起こせるようにしたいです」(17歳)
・「息子が小学校から持ち帰ったチラシで今日のことを知りました。チラシがかわいくて内容にも興味を持ちました。参加後もとても満足できる内容だったのでありがたい機会となりました!!」(40歳)

感想共有の様子
市内の高校生や中学生、小学生やその親御さん、海ごみ削減に取り組んでいる方など幅広い世代・バックグラウンドの方にご参加いただきました!お越しいただいたみなさん、暑い中ありがとうございました。
今回、我々のミッションであった「熱中症を防ぎながら、楽しかったと帰ってもらう」を無事クリアし、みんな笑顔でイベントを終了。
また、みなさんにお会いできることを楽しみにしております。
福岡のみなさん、ありがとうございました!✨

にっこりピース✌️
うみごmeでは、うみごmeの考え方を通じて海ごみの削減のためのアクションを共におこす『うみごmeフレンズ』を募集しています。
詳細は下記リンク先よりご確認ください。
*うみごmeプログラム
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000046.000020948.html
<団体概要>
主催 | issue+design
「社会の課題に、市民の創造力を。」を理念に活動するNPO法人イシュープラスデザイン。人口減少、産業の衰退、自然災害、医療・福祉、子育て・教育など日本には、社会的課題が溢れています。デザインには問題の本質を捉え、調和と秩序をもたらす力があると信じ、様々な社会課題解決に取り組んでいます。
https://issueplusdesign.jp/
助成 | 日本財団 海と日本プロジェクト ~ CHANGE FOR THE BLUE ~
国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」が推進しているプロジェクトです。海の豊かさを守り、海にごみを出さないという強い意思で日本全体が連帯し、海に関心を持つ人を増やし、海の未来を変える挑戦を実現していきます。
https://uminohi.jp/umigomi/
参加人数:33人