【実施レポ vol.5】出張!うみごme@千葉県いすみ市
『うみごme』は、一人ひとりの心のなかに潜む小さなエゴを可視化することで、海ごみを生み出している社会と自分に向き合い、海ごみの「回収」から「抑制」へとつなげることに挑戦しています。今回は、いすみパドルクラブさんが月に1回開催されている河川清掃にて実施させていただいた対話型ごみ拾いプログラム「うみごme」ワークショップの様子をレポートします。
2025.10.22

うみごme: https://issueplusdesign.jp/umigo_me/
開催概要
日時: 2025年8月9日(土)10:00〜12:30
場所: いすみパドルクラブ クラブハウス
主催: いすみパドルクラブ
対象者・参加人数: こどもから大人まで 37名
SUPに乗ってジャングルクルーズごみ拾い
いすみパドルクラブでは、SUP(スタンドアップパドルボード)を活用した河川清掃活動を月に1回、定期的に行っています。ボードに乗って川面からゆっくりと進み、漂着したペットボトルや発泡スチロール、流木に絡まったごみなどを回収します。水上からしか見えない場所にもアプローチできるのがSUP清掃の強みです。

こんなかんじで川の際まで迫れます
夏休み中の開催ということもあってか、親子連れも多く、1人で参加された方から友達と来たという大学生や高校生など、多世代が集いました。
まずは、代表の森さんから直々にSUPの乗り方の指導を受けます。おなじみのジョークも快調で、こどもたちから「おもしろいおじさんだ」というコメントも飛び出しました。

森さんの声がいすみ川にこだまします
なぞのごみ、続々あらわる
早速チームに分かれてSUPに乗り込みます。海辺や街でのごみ拾い活動とは少し違い、同じSUPに乗る仲間たちとの一体感が生まれやすいのがSUPでのごみ拾いの特徴です。力をあわせて漕ぎ、仲間がごみをとりやすいようにSUPの舵をとります。
順調にペットボトルや缶、殺虫剤や洗剤、レトルトカレーの袋など、多様な生活ごみが集まります。今回の清掃活動では、おなじみのごみ以外にもなぞのごみも多く、これはなんだ?!という声がちらほら聞かれました。ボヨンボヨンとか、あの長いやつなど、みんな好きに呼んでいて面白かったです。

おとなからこどもまで、楽しそうな笑顔です
無農薬きゅうりで一服したら、うみごme
2時間ほどのSUPごみ拾いを終え、参加者の皆さんは少しおつかれの様子。そんな参加者のみなさんのために、と今回は特別にご近所の農家さんお手製の無農薬きゅうりが登場。味噌と勝浦でつくられているという美味しい塩をつけて食べ、元気をチャージしつつ、うみごmeのワークを行いました。

冷たいきゅうりがつかれた体に効く〜〜〜!
みなさん、暑い中での清掃活動のあとということもあり、今回は短めに30分ほどでのワークとさせていただきました。
まずは、「なぜごみが落ちていたのか?」を近くに座っているひとと一緒に考えていきます。「かくすように落ちていたよね」「以前には同じ味の酎ハイの缶がたくさん入ったビニール袋があった」など、それぞれがごみ拾いを通じて印象にのこったことを共有しながら、考えを深めていきます。

おとなもこどもも一緒に考えます
共有のあとは、今日見たごみのなかでも特に印象にのこったごみを思い出しながら、うみごmeで分類するワークに進みます。

どんなうみごmeに出会えたかな?
分類したあとは、海ごみについての基礎知識についてお話しさせていただきました。通常のごみ拾い活動のなかでは、なかなか発生経路などについてまでは話ができず、もう少し学びをプラスした場にしたい、ということで今回お招きいただいたということもあり、今回の舞台となった夷隅川の話も含めたかたちでお話しました。

左上:いすみライフスタイル研究所の資料より夷隅川の地図、右上:夷隅川の河口、左下:中流域の様子。右岸にごみがたまっている、右下:上流部付近。田んぼの間を幅が狭くなった川が通る
今日は時間も限られたので、自分のうみごmeとおわかれするワークはやらずにおしまいに。みなさんにはワークブックをプレゼントしたので、おうちに帰ったらやってくれるといいなぁ。
いすみパドルクラブのみなさん、参加者のみなさん、おつかれさまでした!
うみごmeでは、うみごmeの考え方を通じて海ごみの削減のためのアクションを共におこす『うみごmeフレンズ』を募集しています。
詳細は下記リンク先よりご確認ください。
*うみごmeプログラム
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000046.000020948.html
<団体概要>
主催 | いすみパドルクラブ
千葉県いすみ市の豊かな海と川を舞台に、スタンドアップパドルボード(SUP)やカヌー、サーフィンなどのウォーターアクティビティを提供しています。初心者から経験者まで、安全に配慮した指導と地元ガイドならではの自然案内が魅力です。四季折々の景色や野生生物との出会いを通じて、海や川とのつながりを深められます。SUPを活用した河川清掃にも積極的に取り組んでいます。
https://wowsports.jp/
助成 | 日本財団 海と日本プロジェクト ~ CHANGE FOR THE BLUE ~
国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」が推進しているプロジェクトです。海の豊かさを守り、海にごみを出さないという強い意思で日本全体が連帯し、海に関心を持つ人を増やし、海の未来を変える挑戦を実現していきます。
https://uminohi.jp/umigomi/
参加人数:37人