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漂着ごみ約1トンを回収 アクセス困難な海岸に漂着したフロートやブイ 減容装置を用いた大型漁業系ごみの一掃作戦を実施しました

瀬戸内オーシャンズX推進協議会は、地元のボランティア団体や自治会、郵便局員や漁業者、学生、行政などと協力し、愛媛県宇和島市にて、アクセス困難な海岸に漂着したフロートやブイ減容装置を用いた大型漁業系ごみの一掃作戦を実施しました。

2022.08.24

瀬戸内オーシャンズX推進協議会は、地元のボランティア団体や自治会、郵便局員や漁業者、学生、行政などと協力し、人の立ち入りが難しい海岸に散乱する、フロートやブイなど大型の漁業系ごみを効率的に一掃するため、減容装置を用いた実証事業を実施いたしました。

このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策事業「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催しました。

開催概要
離島や半島の先端部など、人のアクセスが困難な海岸では、流れ着いたごみが放置されたまま堆積し、全国的な課題となっています。特に漁業由来の大型プラスチックごみなどは、一度に多くの量を処分場まで運搬することが難しく、処理費用も嵩むため回収が進みません。そうした背景から今回の実証事業では、全国有数のリアス海岸を有する愛媛県で、船でしかアクセスできない宇和島市蒋渕(こもぶち)の海岸に堆積した漂着ごみを回収し、分別、大型漁業系ごみの減容、排出までの一連の流れを検証しました。
日程
2022年7月30日(土)10:00~16:00
開催場所
愛媛県宇和島市蒋淵 漁港荷上場、小池浜 周辺
参加人数
約100名
 

船で上陸!リアス海岸に流れ着いたごみ 約1トンを回収

当日は、宇和島市の地元住民と岡原市長と職員のみなさまに加え、愛媛県職員や普段は船舶火災や油等の流出事故対応を行う海上活動のプロである海上災害防止センター、減容機(株式会社エルコム、発泡スチロール協会)・破砕機(商研株式会社)メーカーなどのメンバーが出動し、計約100名で活動を行いました。
漁港の荷上場から清掃場所の海岸まで船で上陸し、堆積した漂着ごみをみんなで回収。今回の回収量はなんと合計約1トン!ペットボトルや包装などの生活系ごみが約580㎏、漁具のプラスチック製のブイが約600㎏(約450個)も集まりました。参加した漁業者の方に伺うと、こうした漁具などの漂流・漂着ごみは、日頃から見つけたら引き上げているが、処理には費用が掛かるうえ保管スペースも限られ、どんどん溜まってしまい困っているとのことでした。
 

大型のプラスチックごみは減容・破砕=運搬効率が格段にUP!

集めたごみは分別後、生活系ごみは宇和島市の協力により回収いただき、漁業由来の大型プラスチックごみは、効率的に運搬するため減容・破砕を行いました。今回は、通常は卸売市場や工場内などで用いられている設備を清掃現場に近い漁港荷上場に設置し活用。発泡スチロール製のフロートは減容、硬質プラスチック製のブイなどは破砕することで約1/10以下の大きさになりました。現地からごみ処理施設への道は狭く曲道も多いため、運搬するトラックの大きさは限られます。ごみの容積を小さくすることで車両にたくさん積み込めるようになり、今回の実証では大型プラスチックごみを2トントラック約8台分集めましたが、減容することで、2tトラック1台分で済みました!今回得られた知見をもとに、今後は離島などの接近困難場所における効率的な清掃活動のモデル構築を進めていきます。
 

参加した方からの声

・実際に海岸清掃に参加して、自分が想像していたよりも沢山のごみが流れ着いていたので驚きました。漁業に使う浮き、ペットボトル、中には外国から流れ着いた物もありました。海洋プラスチック問題は、1人では解決することは難しいですが、今回の活動のように皆で力を合わせれば、全てのごみを拾うことは出来なくても、被害を最小限に抑えることは出来ると思います。今後もこのような活動があれば、是非参加したいです。(大学生)
・今回地域の海岸清掃が約20年ぶりにこのような形で再開できたことを嬉しく思います。今後過疎地域での活動は、外部からの協力や新技術の導入が必須だと感じます。また広域での連携なども含め、これからの活動展開にも期待しています。(漁港関係者)

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:100人