【実施レポ vol.6】うみごmeフレンズ開催@千葉県内小学校
『うみごme』は、一人ひとりの心のなかに潜む小さなエゴを可視化することで、海ごみを生み出している社会と自分に向き合い、海ごみの「回収」から「抑制」へとつなげることに挑戦しています。今回は、うみごmeフレンズである手賀沼まんだらさんが主催された対話型ごみ拾いプログラム「うみごme」ワークショップの様子をレポートします。
2025.10.22

うみごme: https://issueplusdesign.jp/umigo_me/
開催概要
日時: 2025年7月16日(水)9:30-12:00
場所: numa cafe
主催: 手賀沼まんだら
対象者・参加人数: 小学5年生 21名
手賀沼について
手賀沼は、東京から一番近い自然の沼です。東京に近いという地の利を生かし、かつてオリンピックのボート競技場やディズニーランドを誘致しようという計画が真剣に進められました。しかし、戦後の高度成長は沼の流域人口を爆発的に増加させ、環境問題を引き起こしました。その結果、手賀沼は水質汚濁の代名詞として使われるようになり、美しい景観とともにこれらの計画は消えていきました。
現在は北千葉導水事業などによって浄化が進み、新たな水の公園として人びとを集めつつあります。今回の授業では、手賀沼の自然を味わいながら、ごみを拾い、私たちの暮らしや社会の仕組みを学び、「循環」を体験するという目的で開催されました。
雨のなかでのごみ拾い
手賀沼は住宅地が隣接しており、私たちの暮らしの中で出るごみ、釣りなどのレジャーのごみが多いのが特徴です。当日は、ごみ拾いの途中で大雨が降ってきたハプニング発生。「雨が降る前ってこんな匂いがするんだ」「雨と晴れの境目に初めて立った!」と元気いっぱいに手賀沼を満喫したこどもたち。初めは「汚い〜!」と大騒ぎしていましたが、ごみ拾いが進むにつれて「このごみはどこから来たんだろう」「どんな人がどんな気持ちでごみを捨ててるんだろう」と積極的に対話をしながら草陰に隠れたごみも見つけはごみ袋に入れていました。

あやしい雲が迫る
振り返りのワーク
「うみごme」のワークで、このままでは海の魚よりごみが増えてしまう!というグラフを見た子どもたちからは「えぇえ〜!!」と驚きの声。「うみごme」のワーク後の「わたしのエコアクション」には、たくさんのアクションが宣言されました。

真剣に耳を傾けてくれました!
参加者の声
突然の雨に全身びしょ濡れになり、残念ながらうみごmeを描くワークまで辿り着けずでしたが(途中に想定外のお着替えタイム発生!)、こどもたちはしっかり感じて、考えてくれた様子でした。
・手賀沼には思ったよりごみが落ちていた
・なんでわざわざ草むらにごみを隠すのか意味不明
・あまりごみが出ないものを選んで食べたり飲んだりしようと思った
・自分のことだけじゃなくて、みんなのこと、動物のことも考えていきたい
・夏休みにはどれだけごみを減らせるかをチャレンジしてみたい!
手賀沼まんだらの代表・澤田さんは、「私たちはこのプログラムを通して、かわいい仲間がたくさんできることが嬉しくて仕方ありません。いつか澄み切った手賀沼で泳げる未来に向かって一歩一歩です」とコメントを寄せてくださいました。手賀沼まんだらのみなさん、参加者のみなさん、雨の中、おつかれさまでした!
うみごmeでは、うみごmeの考え方を通じて海ごみの削減のためのアクションを共におこす『うみごmeフレンズ』を募集しています。
詳細は下記リンク先よりご確認ください。
*うみごmeプログラム
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000046.000020948.html
<団体概要>
主催 | 手賀沼まんだら
「手賀沼まんだら」は手賀沼流域をフィールドにして、子どもも大人もみんなで一緒に遊ぶ地縁コミュニティ。子どもたちの「遊び」に必要な「仲間」「時間」「空間」。それらを「身体」を通して育んでほしい。感じてほしい。そんな「場」がないのなら、自分たちで作ろうという思いからスタートしている。校外学習「手賀沼スクールヤード」や竹林整備とクラフト体験、アート制作を含む教育連携プログラム提供(2022年〜)、日本財団「海と日本PROJECT」に採択され、河川・沼〜海をつなぐプラスチックごみ問題に向き合うワークショップ(2024〜)を実施中。
https://teganumamandara.com/
助成 | 日本財団 海と日本プロジェクト ~ CHANGE FOR THE BLUE ~
国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」が推進しているプロジェクトです。海の豊かさを守り、海にごみを出さないという強い意思で日本全体が連帯し、海に関心を持つ人を増やし、海の未来を変える挑戦を実現していきます。
https://uminohi.jp/umigomi/
参加人数:21人