「ウミガメからのメッセージ〜うみとまちのつながり〜」を開催しました!
手賀沼まんだらは、8月18日、20日に、「ウミガメからのメッセージ〜うみとまちのつながり〜」を開催いたしました。本イベントは、みんなの暮らしから出る「ごみ」が川を通じて海に流れ、やがて海の生きものへ影響を与えている現状について学び、「いきものと人がいっしょにくらす」ことの意味や、私たちにできることを考えることを目的としています。当日は、市民団体の方にウミガメの産卵や海の環境保全活動についてお話を伺いながら、実際にウミガメがたまごをうみにくる場所を訪れました。参加者たちは、砂浜や海のようすを観察し、海のごみ問題について学ぶとともに、地球をまもる「ごみパトロール隊」として自分たちができるアクションを考える時間を持ちました。子どもから大人まで幅広い世代が参加し、初めは緊張していた子どもたちも次第に活発に意見を交わすようになり、海やいきものと自分たちの暮らしのつながりを実感する様子が見られました。このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
2025.10.08

イベント概要
・日程: 2025年8月18日(月)、20日(水)
・開催場所: 釣ヶ先海岸、ウミガメ館(千葉県一宮町)、アビスタ(千葉県我孫子市)
・参加人数: 延べ人数23人
・協力団体: 一宮ウミガメを見守る会、我孫子市
Day1:8月18日「ウミガメからのメッセージ」
8月18日は手賀沼親水公園に集合後、バスで釣ヶ先海岸に向かいました。
生きものが好きな子、ごみについて興味のある子、カメが好きな子など、様々な興味を持った子どもたちが参加しました。バスの中では、友だち同士で期待に胸を膨らませながら、これから見る海やウミガメについて話していました。
海が見えた瞬間、子どもたちはとても嬉しそうな表情を見せていました。
その後、「一宮ウミガメを見守る会」の代表・渡部さんと合流し、ウミガメが実際に産卵した場所へ案内していただきました。渡部さんは、ウミガメの生態や産卵の様子、海の環境保全の取り組みについてわかりやすく丁寧に説明してくださいました。子どもたちは質問をしたりして、海やウミガメの暮らしについて理解を深めました。「こんなに近くでウミガメが産卵していたなんて!」と驚きの声もあがりました。
砂浜を歩きながら、子どもたちは海岸に落ちているごみや漂着物にも目を向けました。ペットボトルやプラスチック片が帯のように並んでいるのを見た子どもたちが「海岸に“ごみベルト”がある!?」と呟いていました。

Day2:8月20日「ウミガメからのメッセージを53アートにしよう!」
8月20日は、まずオリジナル動画「手賀沼から海を想う」を鑑賞し、手賀沼から川、そして海へとつながる水の流れを体感しました。参加者は、水が流れる過程や川から海へ運ばれるごみのことを理解し、自分たちの暮らしと自然環境とのつながりを実感しました。
その後、issue+design教材「うみごme」を活用し、海岸で見たごみやその背景にある人間の行動について話し合いながら考えを深めました。
実際に海岸で拾った「海ごみ」と、各家庭から持参した「家ごみ」を使って、それぞれが伝えたいメッセージを53(ごみ)アートに表現しました。子どもたちは、ごみをただの「ごみ」としてではなく、「伝えたい思いを込める素材」として扱い、自由な発想で作品を制作しました。色や形、配置に工夫を凝らしながら、自分の考えや感情をアートとして表現する姿はとても真剣で、創造力あふれる時間となりました。
制作を終えた後、子どもたちは自分の作品について発表し合い、互いのメッセージに触れることで、海や自然環境、そして人といきものの関係についての理解をさらに深めることができました。
見守っていた保護者からは「こどもたちの作品を見て、涙が出ました。とても大事なことを教えてもらいました」という感想も寄せられました。
参加者の中には、「ごみが一つもない、きれいな海にしたい。そのためにわたしは明日からちゃんとごみをごみ箱に捨てる!」「海の変化に気づくために、海に行こうと思う!」と語る子もおり、学びを日常生活につなげる意識が芽生えている様子がうかがえました。

<団体概要>
団体名称: 手賀沼まんだら
URL: https://teganumamandara.mystrikingly.com
活動内容: 「野へ出よう、人に会おう〜子どもの遊びが流域をつなぐ〜」を合言葉に、地域の自然と私たち人間の関係を新たに紡ぎ直すことを目的に活動しています。子育て世代のライフスタイルに、人や自然、地域との関わりを無理なく取り入れることを提案。

日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/
参加人数:23人