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鳥取環境大生が洪水時に出るごみについて学んで、清掃活動! 国交省×CFB inとっとりによるフィールドワークを開催!

CHANGE FOR THE BLUE inとっとり実行委員会では12月10日(土)、国土交通省中国地方整備局鳥取河川国道事務所と共同でフィールドワークと清掃活動を実施しました。

2022.12.20

CHANGE FOR THE BLUE inとっとり実行委員会

CHANGE FOR THE BLUE inとっとり実行委員会では12月10日(土)、国土交通省中国地方整備局鳥取河川国道事務所と共同でフィールドワークと清掃活動を実施しました。

当日は、千代川から日本海へと流出する河川ごみについて調査を進める鳥取環境大学学生EMS委員会のメンバーが、国土交通省が管理する湯所川排水機場(鳥取市)を見学。洪水時に流出するごみの種類について学び、千代川から流出したごみの多くが打ちあがる鳥取砂丘西側などの清掃を行いました。

このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催したものです。

イベント名
「洪水から街を守る排水機場に潜入~大学生が洪水時に出るごみについて学ぶ~」
開催概要
排水機場とは、大雨などによる市街地や農地などへの水害を未然に防止するために排水ポンプを運転して、雨水や生活排水などを河川に強制的に排水するための施設です。今回のフィールドワークでは洪水時に街を水害から街を守る排水機場の役割と共に、排水を行う際回収されるごみの種類についても学ぶことを狙いとしています。また、洪水時に流れ出たごみなどが標着する千代川河口と、鳥取砂丘西側エリアの清掃活動を行うことで、河川ごみが海に流れ出るのを食い止める具体的なアクションを起こすことを目的としています。
日程
2022年12月10日(土)9:00~12:00
開催場所
【フィールドワーク】湯所川排水機場(鳥取県鳥取市)
【清掃活動】鳥取砂丘西側エリア、千代川河口付近(鳥取県鳥取市)
参加人数
18人
実施主体
国土交通省中国地方整備局鳥取河川国道事務所、CHANGE FOR THE BLUE inとっとり実行委員会
協力団体
興洋工務店

排水機場の役割と洪水時のごみの種類について環境大生が学ぶ

鳥取市の住宅街にある湯所川排水機場。鳥取環境大学で環境マネジメントなどに取り組むサークル「学生EMS委員会」のメンバー11人がフィールドワークのため訪れました。学生EMS委員会のメンバーは千代川(鳥取県東部を流れる一級河川)で、GPSを付けた模擬ごみを上流から流しどのように模擬ごみが移動するかを調べるなど河川ごみについて調査を進めています。当日学生たちは、まず排水機場の役割について学習しました。


湯所川排水機場は鳥取市街地を流れる袋川(ふくろがわ)の水位が上昇した場合、その支流である湯所川に袋川の水が逆流しないようポンプを使って排水を行います。その際、河川のごみを除塵機で集めています。この点について、講師を務めた鳥取河川国道事務所千代水出張所の小田所長は「湯所川は街中を流れるため、ペットボトルや空き缶などの人工物のごみの割合が多い。ただ、湯所川のそばには山もあるため、刈草などの可燃物も一定の割合で含まれている。」と回収されるごみの種類について解説しました。また、鳥取市内にある4つの排水機場で集まるごみの傾向について、市街地を流れる川では人工物が多く、農村部を流れる川では刈草などの可燃物の割合が多くなることを説明しました。加えて、河川ごみで問題となっているのが不法投棄です。鳥取河川国道事務所の管内では自転車や冷蔵庫、マットレスなどが不法投棄されるケースも確認されているということです。件数でみても昨年度は47件と前の年から10件増加しています。小田所長は不法投棄については監視カメラを設置するなど対応を強化していることを説明しました。そのうえで、「大雨の際はごみ置き場に置いてあるごみも川に流れ出る可能性がある。洪水時には、ごみ出しを控えるなど一人一人がごみが川に流れ出ないよう意識してもらうことが重要。」と訴えていました。


※提供:鳥取河川国道事務所
写真左:市街地を流れる排水機場のごみ 写真右:農村部を流れる排水機場のごみ

想像以上のごみの量…洪水等でごみが漂着する千代川河口と、鳥取砂丘西側で清掃活動

続いて、一行が向かったのは千代川の河口です。こちらでは、洪水等によって漂着したごみや釣りなどのレジャーよるごみが散乱していました。また、千代川河口の鳥取砂丘西側エリアは学生EMS委員会のこれまでの調査によって、千代川から日本海へと流出したごみが波や風によって打ち上げられることが確認されています。特に今年は、毎年春と秋に行われる鳥取砂丘一斉清掃も新型コロナの影響で中止となり、多くのごみが散乱していました。砂浜にはペットボトルを始め、空き缶、空き瓶、漁具も。さらに古タイヤも落ちていました。これまで様々な場所で清掃活動を行ってきた学生たちも、あまりのごみの多さに驚いていた様子でした。ごみの運搬にはセグウェイも活用し、1時間ほど清掃活動を実施しました。

参加者の声(鳥取環境大学の学生)

・排水機場を見学して川が流れる地域の状況によってごみの種類が変化していることが詳しく分かりました。
・排水機場は洪水にならないよう街を守っている。それに加えて、洪水時はごみを回収して河川ごみが海に流れ出ないような役割を果たしていることが知れてよかったです。
・鳥取砂丘はキレイだと思っていたけど、千代川河口のエリアには来たことがなかった。「こんなに汚いんだ」と衝撃を受けました。
・ポイ捨てなどで川に流れ出たごみが結果として「砂丘に打ちあがっていること」をみんなに教えてあげないといけないと感じました。

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:18人