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【実施レポvol.4】うみごme入門編@愛媛県松山市

『うみごme』は、一人ひとりの心のなかに潜む小さなエゴを可視化することで、海ごみを生み出している社会と自分に向き合い、海ごみの「回収」から「抑制」へとつなげることに挑戦しています。今回は愛媛県松山市にて自主開催した対話型ごみ拾いプログラム「うみごme」ワークショップの様子をレポートします。

2025.10.22

【実施レポvol.4】うみごme入門編@愛媛県松山市

うみごme: https://issueplusdesign.jp/umigo_me/

開催概要

日時: 2025年8月2日(土)14:00〜16:00
場所: サイボウズ松山オフィス
主催: 特定非営利活動法人イシュープラスデザイン
対象者・参加人数: 5歳から大人までの48名

ワークショップのはじまりはごみ拾いから

会場に集まった参加者の皆さん。帽子にタオルにネッククーラー、塩分タブレットを持参してくれた方もいらっしゃいました。早速班に分かれ、熱中症に気をつけながらごみ拾いに出かけます。
会場周辺には、大街道商店街というアーケードのある商店街があります。両側に広がる小道も、一見すると全くごみが落ちていないのですが、建物の隙間に大量のペットボトルが!発見した高校生たちも驚きながら、「なんでこんなところに溜まっているのだろう?」「同じ人が溜めていっているのかな?」と疑問を口にします。


大量に詰め込まれたごみに思わず写真を撮る高校生

ごみが落ちるまでを考えてみる

皆さん汗だくで帰ってきた後(熱中症0人!)、休憩を挟んで早速ワークに入ります。このワークでは、ごみ拾いの中で見つけたごみについて、それがどんな状態で落ちていたのか、なぜそこにあったのかを考えていきます。
その後特に気になったごみを選び、ごみから見える人間の行動や気持ち、そして当てはまりそうな「うみごme」たちを図鑑から探して入れていきます。


拾ってきたごみとうみごmeを見比べながら記入していきます

班の話し合いでは、様々な年代の人が想像力を膨らませてごみが生まれた背景を考えていました。

・「飲み終わらなかったから捨てたのかな?」
・「フタは食べる時に手で持っていると邪魔になるから捨てたのかも」
・「昔は前の車から灰皿を出してタバコを捨てる人がいたけど、今は隠されているごみが多い気がする」
・「食べ物のごみは、美味しくて夢中になって捨てたと思う!」

既存のうみごmeたちの中には分類できないと感じたものは新種として書き込むことができるのですが、この日もいくつか新種が発見され、アサイーボウルのフタは「じゃまごみ」と名付けられました。

松山市のごみの現状

最後のワークに入る前に、うみごmeトークを挟みます。
海ごみについての基礎知識を話した後、今回のワークショップでは環境省認定講師環境カウンセラーの中村 優理子さんに松山市のごみの現状についてお話しいただきました。
中村さんは普段小学校や公民館で環境について楽しく学べる体験学習を企画運営する一方、行政での経験を活かして海洋プラスチック問題やSDGsなどについて様々な方面で講師も務めていらっしゃいます。


松山市役所・まつやまRe・再来館 担当の中村優理子さん
小学校・公民館等で自然観察やリサイクル工作、環境クイズなど楽しく学べる体験型環境学習を企画運営する一方、行政経験(環境部で家庭系一般廃棄物や環境教育啓発を担当)を活かし、近年は、食品ロス削減や海洋プラスチック問題、SDGs等について様々な方面で講師を務める。こどもエコクラブ主宰。

松山市内の様々なごみ回収場所の写真を映しながら話される中村さん。松山市内では水路の近くの道路にごみ捨て場が設置されているところが多く、ネットからはみ出たごみがそのまま水路へ流されてしまうといいます。
また、川に張られた、漂流物を堰き止めるための網が画面に映し出され、ズームしていくと見えてくる大量に引っかかったごみに、会場がざわつくシーンもありました。
話の最後には8/5に行われた(ワークショップ時にはまだ未開催)プラスチックによる汚染を防止するルールを議論する国際会議を話題に出し、「世界が初めてこの状況をどうにかしようと動き出している。私たちもこの後のワークを通して考えよう!」と締めくくりました。

自分のうみごmeとバイバイ!

最後は自分も海ごみを出している1人として、お別れしたい自分の中のうみごmeを表現するワークです。子どもから大人まで真剣な様子でうみごmeを書き込んでいました。


ワークの中で生まれたうみごme

「コンビニで買わないよう、水筒にコーヒーを作って持っていく」「落ちているごみは勇気を出して拾う」「自転車のカゴにごみは入れない」など、うみごmeを通して、海と自分自身に約束をします。


最年少参加者さん(5歳)。絵心がすごい・・・

ワークショップ最後のお知らせでビーチクリーンの開催が発表された際には、やったー!と声を上げるお子さんもいらっしゃいました。
このうみごmeのワークショップを通じて、少しでも日々の生活の中で海ごみに想いを馳せる時間が増えていたら嬉しいです。


松山はあったかいまちや!みなさん、おつかれさまでした!!

うみごmeでは、うみごmeの考え方を通じて海ごみの削減のためのアクションを共におこす『うみごmeフレンズ』を募集しています。
詳細は下記リンク先よりご確認ください。
*うみごmeプログラム
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000046.000020948.html

<団体概要>

主催 | issue+design「社会の課題に、市民の創造力を。」を理念に活動するNPO法人イシュープラスデザイン。人口減少、産業の衰退、自然災害、医療・福祉、子育て・教育など日本には、社会的課題が溢れています。デザインには問題の本質を捉え、調和と秩序をもたらす力があると信じ、様々な社会課題解決に取り組んでいます。
https://issueplusdesign.jp/

助成 | 日本財団 海と日本プロジェクト ~ CHANGE FOR THE BLUE ~国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」が推進しているプロジェクトです。海の豊かさを守り、海にごみを出さないという強い意思で日本全体が連帯し、海に関心を持つ人を増やし、海の未来を変える挑戦を実現していきます
https://uminohi.jp/umigomi/

参加人数:48人