冬季にごみが流れ着く若狭湾で海洋プラ問題を考える 若狭湾ビーチコーミング日帰りエコツアーを開催!日本海の漂着ゴミ問題を知って考えることから始めてみませんか?
公益社団法人 大阪自然環境保全協会は、2025年12月7日(日)に『海洋プラ問題を考える 若狭湾ビーチコーミング日帰りエコツアー』を開催いたしました。このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催しました。
2026.02.20

三松海水浴場(福井県大飯郡高浜町)
食見海岸(福井県海浜自然センター前)
イベント概要
team.虹鰓(チームにじえら)は、公益社団法人 大阪自然環境保全協会の海洋プラスチックごみ問題について活動するチームです。大阪湾においても、漂着ごみ、特にプラスチックごみの問題を抱えています。かけがえのない自然環境を守るために、私たちが取り組めることは何か?その答えを見つけるために、大阪湾を飛び出して、冬季に海流に乗ってごみが流れ着く若狭湾に行って、ごみをたくさん拾い集めることではなく、漂着物や打ち上げられた貝等を観察するとともに、漂着したごみの現状をじっくり見て、どこから来たのか、どうしてごみになったのかを考えるプログラムを開催しました。
・日時 2025年12月7日(日)8時~19時
・開催場所 福井県大飯郡高浜町三松海水浴場・若狭和田ビーチ
福井県三方上中郡若狭町福井県海浜自然センター・食見海岸
・参加人数 6家族;大人4人・子ども8人(スタッフ7人・講師1人)
残念ながら、お子さんのインフルエンザ他で4家族8名がキャンセルされました。
三松海水浴場&若狭和田ビーチでのビーチコーミング・観察
京都府から福井県に拡がるリアス式海岸の若狭湾にある三松海水浴場と若狭和田ビーチはともに、水のきれいな白砂の浜で、夏は海水浴客で賑わっています。冬季には、北西季節風と海流の影響で、中国大陸等からの漂着ごみが多く見られます。
2つの浜でビーチコーミングと漂着物の観察を行いました。両浜はわずか7kmしか離れていませんが、若狭和田ビーチではカバザクラと呼ばれる美しい貝類や微小貝、ブンブクなどが数多く打ち上げられていたのに対し、三松海水浴場ではそれらの漂着物は少なかったです。漂着ごみについては、今年は一時的に寒い時期もありましたが、両浜とも少ない状況でした。とはいえ、漁具やペットボトル、食品用ボトルなどのプラスチック製品は流れ着いていました。中国語や韓国語の表記があるボトルも見られました。
試しに砂浜の砂をスコップで少し深くまで掘り取り、網に入れて海水で洗ったところ、赤色や緑色のマイクロプラスチックが混ざっているのを確認しました(右下写真)。海洋プラスチックごみの改善・解消を急がなければならない状況であることを改めて実感しました。

Anomiana前田和代さん(フィールドネーム名:ぺん。ちゃん)のワークショップ
若狭湾で『海ごみが生まれない社会への挑戦』をスローガンに活動しているAnomianaの前田さんに、福井県海浜自然センターに隣接する食見海岸でワークショップを実施していただきました。
まず、海洋自然センターの研修室で、Anomianaの活動や、海として漂着したペットボトル1万本の由来調査などを伺いました。調査結果によると、国別の割合は、日本が40%強、中国が20%強、韓国が10%強と興味深いものでした。海外由来の珍しいごみが印象に残りますが、実際には日本製品が多数を占めているという点が特に印象的なお話でした。
その後、食見海岸で五感を研ぎ澄ませて漂着物を探しました。各人が気になった漂着物を研修室に持ち帰り、その理由を披露して全員で共有しました。なお、メノウを拾った方が2人もいらっしゃいました。
そして、SDGsの目標にある『海の美しさや森を守り、温暖化を防ぐこと』が、他の目標を成り立たせる基盤になることを教えていただきました。
最後に、今日1日の振り返りとして、『海を守るヒントが見つかったかな?』との問いかけがありました。楽しいビーチコーミングがそのまま環境活動につながること、ごみの流れを知ることが日常生活の工夫につながること、そしてみんなで取り組めば大きな力になることを学びました。

参加者からの声
【お子さん】
・クリイロカメガイやルリガイをたくさん採れた。ごみを捨ててはいけないことが知れた。
・サクラガイをいっぱい拾えて楽しかったけど、トンビがおにぎりをぬすんでこわかった。
・貝がいっぱい落ちていて楽しかった。ぺん。ちゃんのお話を聞いて大事なことがわかった。
・ないと思っていたけど、カニのぬけがらを見つけられた。
・むらさき色の貝を拾えてうれしかった。外国のごみが流れ着いていることを知った。
【親御さん】
・若狭は始めてでしたが、色々良かったです。わからず拾った石がメノウだと知り嬉しかった。
・ブンブクと小さなウニ殻をたくさん拾うことができて楽しかった。SDGsを詳しく知ることができ勉強になりました。
・中国語が書かれたブイがたくさん流れてきていたので、海がつながっていることを実感しました。ぺん。ちゃんの五感で感じる話と体験が良かったです。
・思ったよりもごみが少なく感じました。夏に泳ぎに来たいなと思いました。五感を意識して、感度高く生きていきたいと思いました。
・色んな種類の貝殻を拾えて、お話を聞けて良かったです。子どもたちは、綺麗な貝殻でも、枝でも、ごみであっても何でも遊び道具にして楽しそうだなと思いました。もっとビーチで過ごしたかった。
<団体概要>
・団体名称 公益社団法人 大阪自然環境保全協会
・URL https://www.nature.or.jp
・活動内容 私たちは「身近な自然を大切に」を基本に、自然を知り、自然を守る人を育て、自然の大切さを社会に広く伝えるために、様々な活動に取り組んでいます。そして、これらは会員のボランティアによって支えられています。
CHANGE FOR THE BLUE
国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、“これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として2018年11月から推進しているプロジェクトです。
産官学民からなるステークホルダーと連携して海洋ごみの削減モデルを作り、国内外に発信していきます。
https://uminohi.jp/umigomi/

日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/
参加人数:20人