【ヨット体験と無人島キャンプ 第7回〜第9回】を開催しました!
一般社団法人IKUHART企画は、播磨灘の海と環境を考え体験する事業として、令和7年9月から10月にかけて、兵庫県姫路市家島諸島 無人島 鞍掛島で「ヨット体験と無人島キャンプ」を継続して開催しました。このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。
2025.11.28

イベント概要
・開催概要 親子で無人島泊まりキャンプ
ヨット体験 帆をあげる、操船体験、船員体験見張りなど
無人島体験 海水浴、シュノーケリング、飛び込み、カヤック体験
磯遊び、魚釣り、貝採り、タッチプール、お箸作り
食育学習 かまど作り、火起こし、魚介類の食材調理、BBQ、すいか割り
宿泊体験 テント設営、生活拠点トイレなどの設営、花火、虫対策
環境学習 生き物観察、海浜植物観察、ビーチクリーン活動
星空観察、流木、シーグラス集め、アクセサリー作りなど
・日程 第3回 令和7年9月14日(日)
第4回 令和7年10月7日(火)~10月8日(水)
第5回 令和7年10月12日(日)
・開催場所 兵庫県姫路市家島諸島 無人島 鞍掛島
・参加人数 46名
・協力団体 家島町役場真浦区会、淡路市富島漁協、帆船としま丸、北淡子育てネットワーク推進協議会
第7回 令和7年9月14日(日) ヨット体験と無人島キャンプ
今回は播磨町、加古川市のプレパーク事業に参加しているご家族が参加してくれました。9月13日(土)~9月14日(日)を予定していましたが、9月13日が悪天候のため日帰りキャンプの開催となりました。
港を出航して赤灯台を出て播磨灘航路を通過すると、船の航行もなく広い海面になります。この海面では目的地となる島も見えるので船長体験(法律で実施可)ができます。船長体験は大人にも子どもにも人気でなかにはキャプテン帽を被って船長気分になりきる子どもたちもいます。今年度は海の事業の仲間で新たに小型船舶1級免許を取得したスタッフが2名手伝ってくれるのでさらに安心安全な運航に努めることができています。船上では船員としてセイルを上げること、見張りをすること、ロープの管理、船の操船などたくさんの運航の役割を、スタッフも参加している乗船者も楽しみながらやり遂げてくれます。船長は大型拡声器を持って、船から見える景色のこと、フェリーや貨物船だけでなく漁船やRORO船など様々な船のことを参加者に伝えます。日本の重要な海運の関しては、参加者は外航船や内航船などの話は初めて耳にすることですが大切なことだと思います。先日淡路島で絶好調の養殖海苔漁師の親方から淡路島と兵庫県の難解地名の資料をもらいました。親方の願いは海から見た淡路島とその地名は重なり合っているので、海上から参加者のアナウンスに取り入れて欲しいと言うことで、実際なるほどと感じる地名がたくさんありますので、来年度は乗船する大人がさらに感心するアナウンスになるように務めたいと思います。
無人島に着くと船からたくさんの荷物を大人の方でバケツリレー方式で下ろして海岸まで運びます。初めましての参加者がたくさん居ますが本当に気持よく手伝ってくれるので安心して運営ができています。今回は1泊2日の準備をしていた団体なので、それを日帰りになりましたができることをたくさん挑戦しました。海水浴、シュノーケリング、飛び込み、魚釣り、貝採り、調理体験、火起こし、BBQなど滞在4時間でやり遂げました。もっと無人島で挑戦したいことがたくさんあったようで悔やまれていましたが、来年度の楽しみにもなっています。解散後の子どもたちの素敵な笑顔で毎回スタッフの疲れも吹っ飛んでいます。

第8回 令和7年10月7日(火)~10月8日(水) ヨット体験と無人島泊まりキャンプ
今回のキャンプは、加西市、三木市、神戸市から多くの経営者のご家族が参加してくれました。普段は海に面していない場所での生活ですので、海に関して皆さん興味津々で事前にグループラインを組んで多くの情報交換をしてからの開催になりました。
秋になったので魚釣りでもかごの仕掛けでもたくさんの魚を獲ることができました。魚も大きくなっているので子どもたちはうろこ取り、魚の調理ができるパパさんが刺身にして、皆さんに提供してくれました。老舗の醤油蔵のご主人が秘蔵の醤油を持参して振る舞ってくれましたので、この上ない美味しさを感じると共に、新鮮さ無添加といった昔ながらの製法の大切さを参加者の皆さんも私たちスタッフも再認識する機会になりました。また有名番組に出演する兵庫で一番有名なうどん屋のご主人は、無人島という過酷な環境のなかでも夕食、翌日の早朝にるみばあちゃん直伝の讃岐うどんをかまどを組んで流木を薪にしてお湯を沸かして振る舞ってくれました。今回は食の仲間が集まり大人も子どもも良い時間を過ごすことができました。
泊まりキャンプの楽しみは、満天の星空観察会、海ほたるや夜光虫の観察、浜辺での花火、大人が集まっての語り合う焚き火などたくさんあります。事業で成功している皆さんも子育てに関しては様々な心配事を感じているので、大人達が焚き火を囲んで語り合える素敵な時間もありました。毎年感じることですが、無人島での心豊かな非日常的な空間や時間は、日常生活の頑張りにも繋がっています。

第9回 令和7年10月12日(日) ヨット体験と無人島キャンプ
今回のキャンプは、淡路市、西宮市、明石市、神戸市から参加してくれました。10月12日(日)~10月13日(月)の予定でしたが、10月13日が荒天のため10月12日日帰り無人島キャンプの開催になりました。今年は天候不順で開催予定日数をやり遂げるために延期などの日程調整で10月開催までになり苦労をしました。温暖化の影響で10月中旬でも瀬戸内海の海水温が23度で海水浴ができたことは驚きです。
SNSやウェブサイトの広報からお申し込みがあったご家族なので、キャンプやアウトドアの経験者が集まりました。ヨット体験は初めのご家族でしたので、大人も子どもも一緒に帆を上げたり、海上から見える景色を見たりして楽しんでくれました。参加者の中で魚釣りが得意とするご家族は参加者とスタッフが満足するほどの魚介類を獲ってくれました。また料理長を勤めるパパさんはその魚介類をきれいに捌いてくれました。魚はベラ、アジ、貝類はマツバガイ、亀の手が中心でしたが、様々な調理で、刺し身、煮付け、塩焼きにしてみんなで美味しくいただきました。初めましてのご家族でしたが昼食時には旧知の仲のようなよい関係で和気あいあいを活動を進めました。参加者の皆さんは泊まりの予定でしたが、翌日が荒天予報なのでキャンプが日帰りになってしまったので、来年はこんなことやあんなことをやりたいねとまたこのメンバーで集まりたいねなどと口々に語りながら解散になりました。そして毎回継続しているビーチクリーン活動、今年度も無人島を綺麗にすることができました。秋になると海洋ごみも目立たなくなって、薪にする流木も少なくなります。瀬戸内海の人の手が入らない無人島の海辺は海洋ごみだらけで本当に悲しいです。人の手で汚してしまった海、人の手が入ると海浜はきれいになります。私たちの活動で少しでも海の環境や海運などに興味を持って活動してくれる人が育って欲しいと願います。

<団体概要>
団体名称:一般社団法人IKUHART企画
URL:https://ikuhart-kikaku.jimdosite.com
活動内容:淡路島の魅力とさまざまな資源を生かす活動をするため「育波、ハート、アート」の意味を込めて、「IKUHART企画」と名付け、誰もが集い、交流し、楽しむことの出来る場所としての活動を行います。
https://www.facebook.com/IKUHARTKIKAKU

CHANGE FOR THE BLUE
国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として2018年11月から推進しているプロジェクトです。
産官学民からなるステークホルダーと連携して海洋ごみの削減モデルを作り、国内外に発信していきます。
https://uminohi.jp/umigomi/

日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/
参加人数:46人