イベント概要

・開催概要： 日本財団と岡山県・広島県・香川県・愛媛県が共同で推進している包括的海洋ごみ対策プロジェクト「瀬戸内オーシャンズX」の事業期間延長が決まった際に取り決められた大規模清掃活動。日本財団笹川名誉会長と瀬戸内4県の知事が参加する初めての活動で、このイベントを通じて瀬戸内海の海洋ごみ問題の解決を加速させ、地域における活動の普及と担い手の拡大を進め、さらには瀬戸内海地域で暮らす一般の人々に海洋ごみ問題を広く周知し重要性を訴えて、活動への機運を高めることを目的に開催しました。
・日程： 2025年7月5日（土）10:00～ 合同開会式・清掃活動
・開催場所： 手島（香川県丸亀市）、旭川河川敷（岡山県岡山市）、荒代海岸（広島県江田市）、御所ヶ浜（愛媛県伊方町）
・参加人数： 約1,000人

4県合同開会式

岡山県・広島県・香川県・愛媛県の各地で設けられた開会式会場を中継で繋ぎ、合同開会式を開催しました。各県知事から意気込みを表明いただく他、メイン会場となった香川県丸亀港には日本財団笹川名誉会長も参加し、集まった4県参加者が一同に「頑張るぞ！」と掛け声を行いました。
日本財団笹川名誉会長は「瀬戸内海を世界で最も美しい海にしようと呼びかけ、岡山・広島・香川・愛媛の知事の皆さまの賛同を得て、瀬戸内オーシャンズXが始まりました。2028年3月までをめどに、瀬戸内海が世界の海のモデルになるよう、皆さまといっしょにこの運動を進めてまいりたいと思います」とコメント。池田豊人香川県知事は「離島に流れ着いた大量のごみを回収することは難しい。今回、日本財団と関係県と連携し、大がかりな回収を行ったが、こういう取り組みが今後も必要になる。香川県としては、生活系ごみ対策やアクセス困難な離島の漂着ごみ回収、人材育成等を一層強化してまいります。」とコメントされました。

香川県丸亀市手島の清掃活動

丸亀市沖にある手島では、季節風や潮位の影響で都市部などから流出したごみが漂着しやすく、生活ごみや漁業関連ごみが多く見受けられました。また、海岸付近よりも藪の中に入り込んでいるごみが目立っており、細かく砕けてしまった漂着ごみも多かったです。今回の清掃活動では、そんな細かいごみも見逃すことなく回収、広い範囲の清掃場所でごみの量も多い中、参加者によって漂着ごみが一掃されました。回収したごみ凡そ3.1ｔはフェリーで島に輸送したごみ収集車やトラックに直接積み込み、島から持ち出して処分しました。

参加者からの声

・短い活動時間なのに思ったよりたくさんごみがあって、もっと拾いたいと思いました。またこのような活動に参加したい
・時間はかかると思うが、何とかしてごみを減らしていかないといけないと強く思った
・サンダルやビン、缶など生活ごみが多かった
・発砲スチロールのごみがたくさんあって、本当にこんなところまで運ばれてくるのかとびっくりした
・ちょっとくらい捨ててもいいかと思ったごみが積み重なってここまで流れてきている、これから自分たちの意識をもっと変えていかないといけないと思った

＜団体概要＞

団体名称 ：一般社団法人 海と日本プロジェクトinかがわ
URL ：https://kagawa.uminohi.jp/
活動内容 ：海で進行している環境の悪化などの現状を、子供たちをはじめ全国の人たちが「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進する海と日本プロジェクトの香川事務局を務める。

日本財団「海と本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/

参加人数：1,000人