イベント概要

・海なし県（今回は山梨県）の小学校を対象に、海に親しみ、船を体験し、造船所を身近に感じるツアーを実施
本プロジェクトは、普段はあまり海に馴染みのない海なし県の小学生を対象に「海に親しみ、船を体験し、造船所を身近に感じる」ことを目的とし、今回が初めての試みとなります。今年度は山梨県昭和町の小学校3校を対象として、2025年7月を皮切りに全3回のツアーを予定しています。
・2025年7月18日（木）
・スマートアクアリウム静岡、富士山清水港クルーズ、常石三保造船株式会社
・山梨県昭和町立西条小学校5年児童77名 教員5名
・昭和町教育委員会、国土交通省中部地方整備局清水港湾事務所、清水港振興株式会社

スマートアクアリウム静岡で海博士に!

このWith Sea PROJECＴは、3カ所の見学先で、海と船をたっぷり学習できるプログラムを設定いたしました。最初の見学先スマートアクアリウム静岡では専門家から、「静岡県の海・海洋生物について」「山梨県から静岡県に繋がる川の特徴・川の生物について」「バックヤードについて（海洋生物の飼育・環境保護について）」を教えていただきました。

「このお魚の形すごい!」「川の上流と下流で住んでいる魚の大きさや岩の形が違う!」「クラゲが養殖されているんだ」と新しい発見に驚いたり、専門家から得た知識はメモをとったり、熱心に学ぶ姿が印象的でした。

オーシャンプリンセス号で海へ出発!

スマートアクアリウム静岡の専門家の方々に手を振り、次なる目的地清水港へ出発!
清水港ではオーシャンプリンセス号というかつてヨーロッパで活躍していた歴史ある船に乗船し、いよいよ海へむかいます。なんと!生まれて初めて船に乗るという子がたくさんいました。
ドキドキしながら船に乗り込むと、「船の上って想像より広いんだ!」と初めての船内に大興奮。デッキで海風を感じながら船の上から見る壮大な海、港の景色に釘付けになっていました。

イルカを見られることで有名な清水港クルーズ、この日も今か今かとイルカの出現に目を光らせていましたが、残念ながら会うことはできず。それでも下船後には「気持ちよかった、船に乗って旅をしてみたいな～」なんて嬉しい感想も聞くことができました。

普段は入れない造船所に潜入!

本プロジェクトの最後は、普段は入れない造船所の工場見学です!
静岡県静岡市に所在する常石三保造船株式会社は、大型漁船を主軸に内航船、練習船と様々な船を建造している造船所です。工場見学では、実際の作業の様子を見ながら造船所スタッフの方々から、建造工程について説明がありました。「クレーンが動いてる!」「船ってこんなに大きいんだね!」「あれが溶接?」と、ものづくりの現場には気になることが盛りだくさんの様子でした。

With Sea PROJECTを通じて、子どもたちが海と船を学び、日頃から海を意識してもらうとともに、海や船に対するあこがれを育み、未来の海事産業で活躍する人材として成長することを願っています。

参加した子どもからの声

・スマートアクアリウム静岡では、展示する前に魚についている菌をとる作業があることをしりました。
さらに、清水港クルーズで私は、はじめて船に乗れて楽しかったです。
・クルーズ船に乗って船のことが好きになった。
・私達が住んでいるのが海なし県だったから海に関してあまり知らなくて今回のプロジェクトを通して海のことそして船のことがわかり、海や船のことをもっとしりたいとおもった。
・今回のプロジェクトを開催してくれた人に感謝してます!自由研究などで海や船のことを書こうと思ってます。海に関する仕事にも興味を持ちました!
・元々このような見学会に行ってみたいと思っていたので、学校で行けることになって嬉しかったし、船にも乗ったり、普段行けない造船所にも行けて、とても満足しました。
・スマートアクアリウムは、色々な生き物がいて可愛かった。オーシャンプリンセス号は、景色が良かったし、いい思い出が作れた。常石三保造船所は、船の構造や、作り方が分かった。
・もともとあまり興味はなかったけれど、初めて知ったこととかがあって面白いと思った。
・今まで知らなかった港や船の事がしれて良かった。
・魚や船のことが知れたし、船の作り方も知れたから大満足になりました。
・船にあまり乗ったこともなくて来る風が涼しかったりくらげとか普段あまり水族館にいかないため興味を持った。
・船に乗れたし魚も見れて楽しかったから良かった。

＜団体概要＞

団体名称： 一般社団法人日本中小型造船工業会
URL： https://www.cajs.or.jp/
活動内容： 日本の中小型造船業の経営基盤強化、技術向上、人材育成を通じて業界の発展を支援する団体です。1959年の設立以来、研修事業や調査研究、労働安全・環境対策、国際協調の推進など多岐にわたる活動を展開し、関連産業および日本経済の発展に寄与しています。

日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/

参加人数：82人