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足立区と連携した海洋学習・体験プロジェクトがスタート

国内最大級の子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」を運営するアクトインディ株式会社は、足立区(環境政策課・教育委員会)との連携の下、公立小学校向けに「海と自分たちの繋がりを実感する」をテーマにした5つの「海洋学習・体験プログラム」を企画・開発し、2023年5月より同年11月までの期間中、同区内の計20の公立小学校に通う子どもたちに対する体験を実施いたします。

2023.06.01

国内最大級の子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ(https://iko-yo.net/)」を運営するアクトインディ株式会社は、足立区(環境政策課・教育委員会)との連携の下、公立小学校向けに「海と自分たちの繋がりを実感する」をテーマにした5つの「海洋学習・体験プログラム」を企画・開発し、2023年5月より同年11月までの期間中、同区内の計20の公立小学校に通う子どもたちに対する体験を実施いたします。

第一弾として、本日、2023年5月26日(金)に足立区立足立小学校の5年生の宿泊体験学習「鋸南自然教室」の中で、海で獲れた魚が家庭やレストランに届くまでの流れを体感できるプログラムを保田漁業協同組合(千葉県鋸南町)の協力のもと開催しました。子ども達は漁港での仕事の見学や、漁師や漁協職員の話を聞くなど水産の流通を実地で学ぶとともに、漁師が実際に行う魚の選別・仕分けのお仕事にも挑戦。魚を触ったこともなく、最初は抵抗感のあった子ども達も終盤では目を輝かせて魚を掴み、名前や特徴の説明ができるようになるなど子ども達の成長を感じられた体験となりました。本取組みは、一般社団法人次世代価値コンソーシアムが主管し、環境学習に注力する足立区と、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”のコラボレーションとして実施いたします。

プロジェクトの目的・概要
本プロジェクトは、小学校などの教育機関と連携し、子ども達へ海洋学習・体験機会の提供を行うことで、子ども達に有意義な海との接点をつくることを目的に始動しました。
日本は島国であるにも関わらず、子ども達と海との接点が減少しています。(※日本財団による「海と日本に関する意識調査」参照)保護者の負担の大きさ、教育機関等におけるリスク懸念に伴う海の忌避などの社会事情に起因しており、特に都市部での改善は容易ではないと考えています。

そこで、当該機関の取組みの一環として子ども達への海洋学習・体験機会の提供をし、教員等の海体験への心理的ハードルを下げることで、小学校での自然合宿等において「海洋学習・体験」実施が当たり前の選択肢として入ってくる状態を目指すとともに、その経験・ノウハウづくりにも寄与することで、継続的に子ども達と海とのより良い接点基盤を構築していくことを目指して本プロジェクトを推進しています。

※日本財団による海と日本に関する意識調査:https://uminohi.jp/special/survey2017/

 

■足立区と連携した「海洋学習・体験プロジェクト」の実施概要

内容 足立区の公立小学校の5年生で実施する宿泊体験学習「鋸南自然教室」における活動の一環として、学校での事前学習と鋸南町での体験をセットしにした「海洋学習・体験プログラム」を実施。体験がその場かぎりの「点」の経験・知識で終わらず、学校での学習との関連性や日常生活とのつながりや気づきをもたらし、子ども達のその後の成長に寄与できるものにしたいと考え、以下のプログラムを企画しています。
実施期間 2023年5月下旬~2023年11月下旬
プログラム概要 1.漁港のお仕事体験・見学

・実施場所:千葉県鋸南町 保田漁港
・協力団体:保田漁業協同組合

2.海洋学習フォトテーリング

・実施場所:千葉県南房総市 大房岬自然公園
・協力団体:南房総市大房岬自然の家(NPO法人千葉自然学校)

3.マリンアクティビティ

・実施場所:千葉県館山市 北条海岸ほか

・協力団体:各地域のライフセービング協会など

4.プランクトンの採集・観察
・実施場所:千葉県鋸南町 足立区鋸南自然の家
・協力団体:特定非営利法人ディスカバーブルー
5.磯観察・ビーチコーミング
・実施場所:沖ノ島、大房岬自然公園など
・協力団体:NPO法人たてやま・海辺の鑑定団
想定参加数 約20学校の5年生 2,000人(のべ4,000人)

【実施概要】
・テーマ:海で獲れた魚が家庭やレストランに届くまでの流れを体感することで、海と自分たちの繋がりを実感する
・日程:2023年5月26日(金)8:30~11:00 (事前学習:2023年5月18日に実施)
・開催場所:千葉県鋸南町 保田漁港
・参加人数:足立区立足立小学校の5年生103名
・協力団体:保田漁業協同組合

【漁港のお仕事体験・見学プログラムのイベントレポート】
1.現地プログラム:本物に触れて海とのつながりを実感
■定置網漁で獲れた魚の解説&漁協職員へのインタビュー
当日の漁で獲れた魚を、東京海洋大学の学生が子どもたちに分かりやすく解説しました。さらに、定置網漁が行われてるのは港から自転車で20分ほどの距離ということを聞き、すぐ近くの海にたくさんの種類の魚がいることに驚いていました。そして、保田漁業協同組合の職員へのインタビューも実施し、子どもたちからは「これまで獲れた魚で一番大きいものは?(答えは「クジラ」でした)」「やりがいはなんですか?」などの質問が出ました。
漁で獲れた魚を見て職員の話しを聞くことで、日常で食べている海産物が本当に海で獲れていることや、たくさんの人のおかげで食べることができていることを実感したのではないでしょうか。
 

■魚の選別体験
このコーナーでは、水揚げされた魚を手早く種類や大きさごとに分ける「選別」という漁師のお仕事を疑似体験しました。鮮度を保つためにも、入札の時間までに完了させるためにも、早く正確にすることが問われます。子どもたちは班で協力しながら、およそ15種類の魚を約5分というスピードで選別をしました!スーパーで売られている切り身になった魚しか見たことがない子どもたちや、本物の魚を初めて触る児童も多く、最初は恐る恐る指先でつかんでいる子もいましたが、終わるころには手のひらでつかみ、背びれを広げてみたり、口を開けてのぞき込んだりする様子も見られました。
漁師のお仕事は魚を獲って終了ではないことを知るとともに、本物の魚から感じる匂いや感触は子どもたちにとって貴重な体験となったのではないでしょうか。
 

■入札の見学&入札体験ゲーム
漁で獲れた魚は、その日のうちに仲買人が購入しスーパーや豊洲市場に運ばれて行きます。保田漁港では「入札」という方法で魚の購入権を決定しています。漁協職員の仕切りで進行される入札は緊張感があり、子どもたちも息をのんで見学をしていました。見学後は、2階の会議室で「入札体験ゲーム」を実施。班ごとに入札したい魚と希望購入価格を設定し、一番高い価格をつけた班が入札に成功です。入札結果に一喜一憂する子どもたちですが、このゲームはこれで終了ではありません。最後に、実際に取引される価格を発表し、利益の計算をします。その結果、たくさん入札はできたが赤字になった班、入札できた魚は少なかったがしっかり利益が出た班などがいました。
この体験を通して、仲買人は魚の種類とその価値を知らないといけないことや、競り勝つための駆け引きがあることなどプロの技を知りました。
 

参加した子ども・引率者の声                          

(子ども達の声)
・魚を初めて触ったし、魚の名前もはじめて知った。
・気持ち悪いと思ったけれど、よく見るとかわいかった。
・魚の色や模様をじっくり観察することができて、よかった。最初は気持ち悪いと思ったけれど、よく見るとかわいく見えてきた。
・漁港で働く人には漁師さんや他にもたくさんの人がいるんだなと思いました。
・魚が私たちの食卓に届くまでの間に、本当にいろいろなことがあるんだなということがわかりました。

(教員の声)
・子ども達が非常にイキイキとした姿を見られて大変よかった。初めて魚を触わったり、漁港で働く人達の様子を見たり、漁師さん達のお話を直接聞けたりといった学校での勉強では学びきれないリアルな体験をできたことに価値を感じている。これから学校の授業でも水産の勉強をするので、そこにつながるという意味でも意義ある取組みとなった。

 

体験を通して、日常で食べている魚が本当に海で獲れたものであること、漁師や漁協職員・仲買人など、たくさんの人たちが暮らしを支えてくれていることを学びました。足立区は海に面した区ではありませんが、距離は関係なく、私たちが生きていくうえで海とは切っても切れない関係であり、身近な存在であることが知識から実感に変わったのではないかと思います。

 

2023年度の足立区と連携した「海洋学習・体験プロジェクト」は、11月下旬ごろまで千葉県鋸南町を中心に実施を予定しています。