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生物多様性と食文化が危機!?未来へ繋ぐため私たちにできることは?「海のいきものと食文化を学ぶ いのちつなごう!ひょうごシーレンジャー!」日本海編 を開催しました!

海と日本PROJECTinひょうご実行委員会は、失われつつある”生物多様性”と”食文化”をテーマに、海の課題と対策法などを実体験を交えながら学ぶイベント「海のいきものと食文化を学ぶ いのちつなごう!ひょうごシーレンジャー!」を、日本海編として、2022年8月6日・7日の1泊2日で豊岡市竹野を舞台に開催いたしました。

2022.08.19

海と日本PROJECTinひょうご実行委員会は、失われつつある”生物多様性”と”食文化”をテーマに、海の課題(ウニの食害による磯焼け”藻場の減少”・水産資源が抱負であるが故の乱獲の問題など)と対策法(キャベツウニの生育・地域全体で収穫量の調整など)などを実体験を交えながら学ぶイベント「海のいきものと食文化を学ぶ いのちつなごう!ひょうごシーレンジャー!」を、日本海編として、2022年8月6日・7日の1泊2日で豊岡市竹野を舞台に開催いたしました。

イベント中には竹野の食文化である「おしあげ料理」や「サザエご飯」の調理・試食を行うことで、生物多様性と食文化の繋がりについても学びました。

このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる”日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環で行われています。

兵庫県は日本の中でも数少ない、瀬戸内海と日本海に面する県です。それぞれの地形や海流などの影響で、2つの海では異なる生物多様性が育まれてきました。同時にその豊かな海の資源を活かした食文化を育んできました。しかし、過去から今への時代の流れと共に“生物多様性”“食文化”が喪失の危機にさらされています。そこで各海の食文化を起点に、どうすれば”生物多様性”と”食文化”を守れるのか、実体験も交えて学ぶ「海のいきものと食文化を学ぶ いのちつなごう!ひょうごシーレンジャー!」を開催。

イベントの最後には、子どもたちが2日間で学んだ理想の海と人の関わり方を絵で表現し、その絵を全国を代表する兵庫県の駅弁屋”淡路屋”と開発予定のオリジナルひっぱりだこ飯のパッケージに採用。JR主要駅での販売を予定しています。

【日本海編】
日時
2022年8月6日、7日(1泊2日)
場所
兵庫県豊岡市竹野
参加人数
21名(小学生)

【DAY1】日本海の現状を知り、生物多様性と課題を学ぶ

まず最初に、日本海の現状・課題・解決策について学びました。さらに、豊岡市竹野の海について、豊富な資源を活用する文化が育まれ、今もなお比較的豊かな生態系が保たれているが、近年ウニの大量発生による食害から磯焼け(藻場の減少)などが起き、サザエをはじめとした水産資源の収穫量減少が起きている現状について、以降の体験学習に繋げるための知識を得ました。

【DAY1】実際に海に入って生き物を観察

実際に海に入り自分の目で見て手で触って、“生物多様性”について理解を深めました。クロダイやアジなど日本海の豊かな生態系を実際に自分の見て感じることができました。また、今回の学びのテーマである”藻場の減少”に繋がるウニもほとんどの子どもたちが見ることができ、ウニが大量発生している現状を知ることもできました。「海がしょっぱいことを知れた」と初めて海に入る子もおり、体験を通して初めての学びを得られた子どもたちが多かったように思います。

【DAY1】捕獲した竹野に生息する生物をタッチプールで観察して復習

スタッフが捕獲した生物をタッチプールに入れ、自分たちで触れることで海の生物の特性について学びました。ヒトデをひっくり返すと元に戻る様に動くことやヤドカリがすぐに自分の殻を見つけて入ることなど、普段目にすることのできない生態を観察でき、子どもたちは終始興味津々。大人が触れるのを怖がっている中、子どもたちは自分の手に乗せて触感を楽しんでいました。「ヒトデは思ったより固い」そうです…。

【DAY1】竹野の伝統漁「磯見漁」を知り、獲れたサザエを叩き割る

竹野では、生物多様性が育まれる環境があったからこそ、たくさんのサザエが収穫でき、サザエご飯を作る文化が形成されてきたことや地域特有の収穫方法である「磯見漁」について学びました。さらに、調理方法として竹野地域ではサザエを石で叩き割るということで、子どもたちも実際に体験しました。調理方法含め竹野の食文化を知った子どもたちの中には「帰って友達に教えてあげたい、そうすることでこの文化を守っていけたら嬉しい」と語る子もいれば、「この調理方法は臭すぎる」と嘆く子もいました。

【DAY2】竹野漁港で魚を見学

1日目より広い海(日本海)の生物多様性を学ぶため、日本海特有の漁法や獲れる魚を教えてもらい、実際に収穫された魚も見ました。カワハギを初めて手に取った子どもたちは「表面が触る向きによって、ザラザラしていたり、滑りがよかったりして不思議」とこの場でしかできない体験・学びができた模様。地元で女将をしている浪華氏からは、「漁師不足が深刻、竹野の漁師になってください」という切実な願いに加え「海を守るためには森を守る必要がある」というお話もしていただきました。

【DAY2】竹野の食文化「おしあげ料理」を調理

日本海の生物多様性を詰め込んだ「おしあげ料理」の調理。竹野の豊かな水産資源をぜいたくに使った料理に子どもたち(大人も)大興奮。カワハギの皮を自分の手でめくったり、サザエの身を取りだして細かくきざんだり、自分たちで調理することで改めて食文化と生物多様性の繋がりを学ぶことができました。料理するのが初めての子も多かったようで、「自分で作った料理がこんなに美味しく感じるとは思わなかった」「帰ったらパパママに作ってあげたい」と語る子もいました。

【DAY2】2日間の学びを絵で表現「うみぽす」体験

2日間座学と体験を通して竹野(日本海)の海の特徴や生物多様性、食文化を学んできた子どもたち、それぞれが思い描く理想の海と人の関わり方を絵で表現しようということで「うみぽす」体験をしました。
1日目の海に入っての体験が印象に残っているのか、たくさんの魚が泳いでいる海を描く子が多かったように感じます。また、子どもたちはなぜその絵を描いたのか、みんなの前で発表することで、”伝える、発信する”難しさも経験することができたように思います。子どもたちの描いた絵は、全国を代表する兵庫県の駅弁屋”淡路屋”と連携した、オリジナルひっぱりだこ飯のパッケージに掲載します。

【DAY2】2日間の学びをまとめて、みんなの前で発表

各班2日間を振り返りながら意見を出し合って資料をまとめ、最後にはステージに登壇しみんなの前で自分たちが学んだことを発表しました。「前に出れない、恥ずかしがり屋の自分を変えたい」という思いで参加していた子も最後には大きな声で発表できるまでになっていました。スタッフ一同、2日間という短い間での子どもたちの変化・成長に本当に驚かされました。「初めて知ることが多くすごく楽しかった。自分でもさらに勉強して、友達とかに広めていきたい」と語る子もいて、今回の参加者が発信者となり”ひょうごシーレンジャー”が増えていくことを願っています。

参加した子ども・保護者からの声

・海の中にこんなにたくさんの生物がいることに驚いた。まだまだ見たことのない生物も多いので、これか
らも海に行って、もっとたくさんの生物を見てみたい。
・友達が知らないことをたくさん知れた気がするので、学校で自慢したい。
・子どもが帰ってくるのを待っているのは不安だったけど、帰ってきた子どもが少し大人になった気がして
嬉しかった。普段の生活では繋がれない友達もできたようでよかった。
・Twitterでリアル投稿をしてくれていたので、安心もできたし、見てる方も楽しかった。

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:21人